EC関連事業を行うBEENOS(=ビーノス)は11月9日、同社が展開する海外代理購入サービスの「バイイー」などにおける購買データをもとに、2022年の越境ECの市場環境や世界でのヒット商品ランキングを発表した。当期は歴史的な円安を受けて、高額商品で海外からの需要が高まった様子が見られている。
まず、今年3月11日以降は、米国だけではなく他の展開地域においても円安が進み、対円上昇率がおおむね約10~25%に変化。その影響で、同社が提供する国内通販サイトに越境EC対応のカートを開設できる「バイイーコネクト」も、導入企業数が拡大し、受注件数では今年1~3月と同7~9月を比べると約8倍に伸長した。
今年の1月から9月について、購入金額ベースで見た商品ジャンルのランキングを見ると、最も多かったのが「ブランド腕時計」で、次いで「トレーディングカ―ド」、「アニメのフィギュア」、「テレビゲーム」、「アルコール」という順になった。
同じく購入金額で見た前年同期比のジャンル別伸長率では首位が「カメラのレンズ」となり、次いで「オートバイのセキュリティグッズ」、「ブランド腕時計」、「フィルムカメラ」、「ホイール」という順になった。
そのほか、商品動向では投機の対象として腕時計の需要が上昇。金・プラチナの価格高騰も貴金属類の需要に影響しているとした。
エリア別での伸長率を見ると、トップが「クウェート」で、次いで「アラブ首長国連邦」、「メキシコ」、「ベトナム」、「ブラジル」という順になった。
そのほか、越境ECに関する物流課題については、一時期にコロナ禍で航空便の空きが無い状況があったものの、現在は一変してきたとしている。
中古品ではバッグ伸長
また、ビーノスグループでブランディアをはじめとした中古品の海外向けリコマース市場についても円安の影響を大きく受けている。
円安前後(今年3月11日を起点とする前後1カ月)での動きとして、購入が多かったジャンルを比較すると、円安以前はアパレルジャンルが上位であったが、円安後はバッグ類が伸長。購入単価としても1・16倍に増加しており、そのコストメリットを受けて高価格帯への消費意欲が高まりだした傾向が伺えた。
中でも北米・欧州・東南アジア・東アジアの主要4エリアの購入金額が昨年対比で4・65倍に伸長。その中でも主なブランドの購入点数伸び率で見ると、首位が「ルイ・ヴィトン」で最大約25%増、「グッチ」が同20%増、「プラダ」が同15%増、「シャネル」が同9%増、「エルメス」が同4%増となった。購入金額の伸び率で見ても、これらのブランドがそれぞれ上位を占めている。
靴下の「タビオ」が170%伸長
なお、発表会では靴下専門店の「タビオ」のEC担当者である武田知定氏が登壇。同社では日本製にこだわった履き心地で訴求する靴下を販売しており、海外にも直営店やフランチャイズ店を展開。バイイーコネクト」も並行して行っている。
越境EC事業展開から1年を迎え、最近では円安の恩恵も受けて170%のペースで伸長。中でも台湾についてはSNSでのプロモーションが奏功し、アカウントフォロワー数は約955%増、売り上げでは約150%増になったという。今後については、回復傾向にあるインバウンド需要を実店舗で獲得し、帰国後のリピート購入で越境ECに促す仕掛けを強化していくとした。
まず、今年3月11日以降は、米国だけではなく他の展開地域においても円安が進み、対円上昇率がおおむね約10~25%に変化。その影響で、同社が提供する国内通販サイトに越境EC対応のカートを開設できる「バイイーコネクト」も、導入企業数が拡大し、受注件数では今年1~3月と同7~9月を比べると約8倍に伸長した。
今年の1月から9月について、購入金額ベースで見た商品ジャンルのランキングを見ると、最も多かったのが「ブランド腕時計」で、次いで「トレーディングカ―ド」、「アニメのフィギュア」、「テレビゲーム」、「アルコール」という順になった。
同じく購入金額で見た前年同期比のジャンル別伸長率では首位が「カメラのレンズ」となり、次いで「オートバイのセキュリティグッズ」、「ブランド腕時計」、「フィルムカメラ」、「ホイール」という順になった。
そのほか、商品動向では投機の対象として腕時計の需要が上昇。金・プラチナの価格高騰も貴金属類の需要に影響しているとした。
エリア別での伸長率を見ると、トップが「クウェート」で、次いで「アラブ首長国連邦」、「メキシコ」、「ベトナム」、「ブラジル」という順になった。
そのほか、越境ECに関する物流課題については、一時期にコロナ禍で航空便の空きが無い状況があったものの、現在は一変してきたとしている。
中古品ではバッグ伸長
また、ビーノスグループでブランディアをはじめとした中古品の海外向けリコマース市場についても円安の影響を大きく受けている。
円安前後(今年3月11日を起点とする前後1カ月)での動きとして、購入が多かったジャンルを比較すると、円安以前はアパレルジャンルが上位であったが、円安後はバッグ類が伸長。購入単価としても1・16倍に増加しており、そのコストメリットを受けて高価格帯への消費意欲が高まりだした傾向が伺えた。
中でも北米・欧州・東南アジア・東アジアの主要4エリアの購入金額が昨年対比で4・65倍に伸長。その中でも主なブランドの購入点数伸び率で見ると、首位が「ルイ・ヴィトン」で最大約25%増、「グッチ」が同20%増、「プラダ」が同15%増、「シャネル」が同9%増、「エルメス」が同4%増となった。購入金額の伸び率で見ても、これらのブランドがそれぞれ上位を占めている。
靴下の「タビオ」が170%伸長
なお、発表会では靴下専門店の「タビオ」のEC担当者である武田知定氏が登壇。同社では日本製にこだわった履き心地で訴求する靴下を販売しており、海外にも直営店やフランチャイズ店を展開。バイイーコネクト」も並行して行っている。
越境EC事業展開から1年を迎え、最近では円安の恩恵も受けて170%のペースで伸長。中でも台湾についてはSNSでのプロモーションが奏功し、アカウントフォロワー数は約955%増、売り上げでは約150%増になったという。今後については、回復傾向にあるインバウンド需要を実店舗で獲得し、帰国後のリピート購入で越境ECに促す仕掛けを強化していくとした。