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ファンケル 高機能化粧品市場へ攻勢、新会社「ネオエフ」ブランド立ち上げ

2021年 9月 9日 10:25

 ファンケルは、高機能化粧品の市場でシェア獲得を目指す。今年4月に立ち上げた新会社、ネオエフで、化粧品の新ブランドを立ち上げた。ファンケルとは異なるコンセプト、独自基準で商品を開発。革新性のある高機能のラグジュアリーブランドとして認知を目指す。30代キャリア女性など美容感度の高い女性層と接点を築く。

 




 新ブランドは、「BRANCHIC(ブランシック)」(=画像)。10月1日に洗顔料(200グラム、税込5060円)と、2剤式の美容液(10日分×3本、同1万8150円)の2アイテムを発売する。

 ”肌感覚”との関連性が深い「メルケル細胞」に着目した初めての化粧品として訴求する。従来の化粧品は、肌悩みへの対応からコラーゲン産生を促したり、メラニンを抑制するなどの機能にアプローチするものが多かった。

 肌に触るなどの刺激を受容する感覚細胞である「メルケル細胞」は、皮膚の老化にも関係する。これを活性化することで、抗老化に働きかける因子やターンオーバーを促す細胞の働きを活発にする。「メルケル細胞」を活性化する成分として、複数のアミノ酸で構成する「デカペプチド」を共通成分として配合する。

 効果実感を高めるため、独自のタッチメソッドも提案。洗顔料は、温感処方や濃密ゲルによるマッサージ効果で代謝を促し、実感を高める。美容液は10日分の2剤を混合して使う形で提供する。

 プロモーションは、SNSやウェブを中心に展開する。インスタグラムやECサイト内のコラム、セミナーを通じた情報発信、インフルエンサーを活用したマーケティングでブランド認知を図る。初年度の売上目標は開示していない。

 ネオエフは、今年4月に設立。代表取締役社長は、ファンケルの明石由奈上席執行役員化粧品事業本部長が兼務する。「安心・安全」や、肌への優しさを追求するファンケルブランドとは、誕生背景、コンセプトが異なるブランドを展開する。

 今後、ターゲットとする30代キャリア女性向けに、化粧品以外の製品分野の展開も検討する。

 1~2万円の価格帯の高機能化粧品の市場は、ロート製薬の展開する「Obagi(オバジ)」、日本ロレアルの展開する「LANCOME(ランコム)」などがある。「ブランシック」もファンケル化粧品とは異なるブランドイメージの醸成を目指す。
 
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