アスクルが来夏から、本稼働を行う都内の新物流拠点「ASKUL東京ディストリビューションセンター(DC)」が7月12日に竣工した。主力の法人向けオフィス用品通販事業向けの物流拠点として、都内のDMCセンターや横浜市内のアスクルロジパーク横浜などとともに首都圏を含む東日本エリアの物流を支える。アスクルの要望に沿って設計・建設したビルド・トゥ・スーツ(BTS)型施設で、自動倉庫などのマテハンを効果的に設置すべく、梁下有効高を一般的な高さの倍とするなどアスクルが目指す高密度保管による在庫商品数の拡大を実現できる施設となっている。
竣工した「ASKUL東京DC」は日本自動車ターミナルの手掛けた物流施設「葛西トラックターミナルJMT葛西A棟」をアスクルが全棟賃貸する地上5階建て、敷地面積18万5000平方メートル、延床面積5万6255平方メートルの大型物流施設で、首都高速湾岸線の葛西ICから近く、環状7号線に直結しており、JR京葉線の葛西臨海公園駅から徒歩圏内で、庫内作業員の確保にも適した立地という。建物は免震構造を採用、72時間対応の非常用自家発電設備を設置し、災害時でも事業継続が可能となっている。
アスクル側の要望に応じて設計したBTS型施設のため、随所に様々な工夫が施されている。倉庫の一般的な梁下有効高は4・5メートルほどだが、「ASKUL東京DC」では倉庫となる1~4階の梁下有効高は1階が5・7メートル、2階が5・6~7メートル、3階が5・6メートル、4階が9・9メートル(積載荷重は各階とも1坪あたり5トン)と高い。特に4階は一般的な梁下有効高の2倍以上となっている。
同社では特に伸びシロが多いとみられる医療機関や介護施設、製造業などの事業所向けの商品を中心に取扱商品数を増やし、在庫商品数も大きく増やしていく考えで、従来、在庫せずにメーカーなどからの直送としていた購入頻度の少ない専門業種向け商品などのいわゆるロングテール商品の一部についてもデータ分析をした上で、在庫することで売り上げ拡大につながる商品については積極的に在庫していく方針だ。同拠点では在庫数を最大化すべく、4階の梁下有効高を広げ自動倉庫を天井高いっぱいまで設置、当該設備を軸に全体的に自動化や省人化が可能になるように設計した。これらによって在庫商品数(間口)は9万SKU程度となっているという。
また、同拠点では同社の物流拠点では初となる1階から3階までをつなぐスパイラルコンベアを導入。商品の上下の移動については垂直搬送機が別途、備え付けられているが、垂直搬送機は主にパレット荷物の上げ下げに使用し、スパイラルコンベアはケース品やバラの商品の移動に使用することで効率のよい庫内搬送を実現するという。このほか、40ftコンテナ車が3階へ直接、乗り入れ可能なスロープを採用するなどしている。今後もこれまでの物流センターで採用し効果の高かったマテハンを中心に設置しつつ、物流ロボットなどの導入も見込んでいる模様で高度自動化を進めて物流力の向上を図っていく。
7月12日に開催した同施設の竣工式に出席したアスクルの吉岡晃社長は「(この施設を使って)持続可能な社会を実現するために、邁進していきたい」とあいさつした。
竣工した「ASKUL東京DC」は日本自動車ターミナルの手掛けた物流施設「葛西トラックターミナルJMT葛西A棟」をアスクルが全棟賃貸する地上5階建て、敷地面積18万5000平方メートル、延床面積5万6255平方メートルの大型物流施設で、首都高速湾岸線の葛西ICから近く、環状7号線に直結しており、JR京葉線の葛西臨海公園駅から徒歩圏内で、庫内作業員の確保にも適した立地という。建物は免震構造を採用、72時間対応の非常用自家発電設備を設置し、災害時でも事業継続が可能となっている。
アスクル側の要望に応じて設計したBTS型施設のため、随所に様々な工夫が施されている。倉庫の一般的な梁下有効高は4・5メートルほどだが、「ASKUL東京DC」では倉庫となる1~4階の梁下有効高は1階が5・7メートル、2階が5・6~7メートル、3階が5・6メートル、4階が9・9メートル(積載荷重は各階とも1坪あたり5トン)と高い。特に4階は一般的な梁下有効高の2倍以上となっている。
同社では特に伸びシロが多いとみられる医療機関や介護施設、製造業などの事業所向けの商品を中心に取扱商品数を増やし、在庫商品数も大きく増やしていく考えで、従来、在庫せずにメーカーなどからの直送としていた購入頻度の少ない専門業種向け商品などのいわゆるロングテール商品の一部についてもデータ分析をした上で、在庫することで売り上げ拡大につながる商品については積極的に在庫していく方針だ。同拠点では在庫数を最大化すべく、4階の梁下有効高を広げ自動倉庫を天井高いっぱいまで設置、当該設備を軸に全体的に自動化や省人化が可能になるように設計した。これらによって在庫商品数(間口)は9万SKU程度となっているという。
また、同拠点では同社の物流拠点では初となる1階から3階までをつなぐスパイラルコンベアを導入。商品の上下の移動については垂直搬送機が別途、備え付けられているが、垂直搬送機は主にパレット荷物の上げ下げに使用し、スパイラルコンベアはケース品やバラの商品の移動に使用することで効率のよい庫内搬送を実現するという。このほか、40ftコンテナ車が3階へ直接、乗り入れ可能なスロープを採用するなどしている。今後もこれまでの物流センターで採用し効果の高かったマテハンを中心に設置しつつ、物流ロボットなどの導入も見込んでいる模様で高度自動化を進めて物流力の向上を図っていく。
7月12日に開催した同施設の竣工式に出席したアスクルの吉岡晃社長は「(この施設を使って)持続可能な社会を実現するために、邁進していきたい」とあいさつした。