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キューサイ 「腰」対策市場開拓を強化、コロナ以後、中高年で悩み増加

2021年 7月 8日 12:30

 キューサイが腰対策市場に攻勢をかける。関節ケア関連はこれまで、ひざや肩、腰等の痛みを複合的にケアする機能性表示食品2アイテムを展開。シニア世代を中心に顧客基盤を築いてきた。新商品は、「腰」対策に特化する。腰の不快感は、より若い世代でも感じる傾向があり、40代以降の中高年を含め顧客層のすそ野拡大を目指す。
 












 新商品「腰サポートEX」(=画像、約30日分、税込4320円)は、臨床試験で機能性を評価した。機能性関与成分は、「アスタキサンチン」と「ヒハツ由来ピペリン類」の2成分。7月1日に発売した。

 臨床試験では、20~60代の男女70人を対象に、腰の不快感に対する自覚症状の改善がみられた。腰の不快感の根本原因である筋力と血行に働きかける。「日常生活中の中腰や前かがみ時の気になる腰の不快感を軽減する」といった機能を表示する。成分の配合設計は、特許取得に向けた最終段階にある。

 自社の臨床試験による機能性評価は、「ひざサポートコラーゲン」「N―アセチルグルコサミンZ」に続く3商品目。いずれも関節ケアに着目した商品で行い、他社製品と差別化を図っている。

 約1800人の利用者向けアンケートでは、2人に1人が関節の悩みで「腰の不快感」をあげた。このうち26%は、新型コロナウイルスの感染拡大以後、生活スタイルの変化を受けて不快感を持っており、運動不足や在宅勤務の影響が推測された。

 腰の不快感に悩む層は、国内に約1800万人いるとされる(19年国民生活基礎調査の有訴者と通院者の合算値)。現在の関節対策市場は、ひざや肩、腰の悩みを複合的にケアする商品が主流。キューサイが展開する関節ケア商品も「膝・股・肘・足首・手指の関節軟骨の維持」など、複合的なケアが念頭に置かれている。市場に「腰」に特化した商品は少ないという。

 また、2商品は高年齢層を中心に顧客基盤を築く。コロナ以後は、中高年層でも腰の不快感を訴える層が増えており、新商品ではより幅広い層をターゲットにアプローチする。
 
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