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アデランス ヘルスケア事業を本格化、来期に3億円の売り上げ目指す

2021年 1月28日 13:30

 アデランスがヘルスケア事業を強化する。昨年10月以降、体脂肪や睡眠ケア、肌の保湿関連の機能性表示食品、免疫ケアの健康食品を相次いでラインアップ。来期(22年2月期)にヘルスケア事業単体で3億円の売り上げを目指す。

 





 これまでウィッグやヘアケア商品の展開など、育毛・発毛ケア関連の事業を中心に展開してきた。ただ、毛髪産業は、海外は成長基調にあるものの、国内は横ばいで推移する。育毛ケアなど潜在層の開拓を図る競合企業の増加など市場の競争環境も激化している。こうした中、これまで培った研究や知見を活かし、新たにヘルスケアやスキンケア、ボディケア商品を扱う新事業を開始。毛髪・美容・健康のウェルネス産業の強化を通じて成長を目指す。毛髪関連では約330件の特許保有など相当量の研究を行っており、美容・ヘルスケア領域においても知見を活かせると考えている。消費者に研究開発型企業としてのイメージが定着していることも事業展開の上で有利に働くとみる。

 昨年10月には、通販で免疫への働きかけが期待される成分「LPS(リポポリサッカライド)」を配合したサプリメント(税込9612円)とフェイス・ボディクリーム(同6380円)の販売を開始した(同9月にサロンでは先行販売を開始)。サプリは、四国独自の「四国健康支援食品制度(ヘルシー・フォー)」の認定を取得。科学的根拠があることを表示するなどして差別化する。

 11月には、初となる機能性表示食品の展開も開始。体脂肪ケアの「体脂エスコート」(機能性関与成分・ローズヒップ由来ティリロサイド)、疲労感の軽減など睡眠ケアを訴求する「目覚めエスコート」(同・L―テアニン)、肌の保湿関連の「プル肌エスコート」(同・ヒアルロン酸Na)を発売した(価格は4644円~4860円)。いずれの商品も、通販のほか、全国のサロンで既存顧客を中心に提案していく。

 通販は今期の国内売上高で10億円を見込む。ECやテレビ通販、ライブコマースの展開を経営の重要テーマと捉えており、3年後(24年2月期)に50億円の規模を目指す。

 商品開発は、グループのアデランスメディカルリサーチが行う。機能性表示食品の開発は、既存顧客のニーズの高い分野で原料メーカーの協力を得つつ、システマティックレビューを用いて迅速な開発を進めた。今後も機能性表示食品3商品の販売を予定している。
 
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