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自身のアイデア実現を希望するユーザーは、キャンプファイヤーの「『あったらいいな』をカタチにできるプロダクト実現ラボ」のクラウドファンディングページ(=画像)から月額850円のコースに申し込む必要がある。4月7日現在の支援者は10人で、非公開のフェイスブックグループに参加できる。参加者は「こんな製品作りたい」という案を提示し、同社が返信。さらに、月に2回まで土日や祝日、深夜に個別でインターネット電話サービス「スカイプ」によるミーティングを行い、事業化するためのアドバイスやノウハウの提供を行う。
コミュニティーから生まれた企画は、同社が工場の選定、サンプルの作成、説明書・梱包物の作成などを行い、キャンプファイヤーのクラウドファンディングに企画を掲載。ユーザーが希望する場合は、企画者の名前や顔写真・製品に対しての思いなどを掲載する。工場の最小ロットまで達した場合はタンスのゲンが検品・輸入・発送までを手掛ける。
製品の権利に関しては同社に帰属するため、企画者に成功報酬などは発生しないが、製品化された場合は撮影サンプル等を発案者に送る。なお、コミュニティーへの参加費は同社が商品開発を行うための資金の一部とする。
製品化の第1弾として「ハイパーBIGクッション」のクラウドファンディングをキャンプファイヤーで開始した。発案者はタンスのゲンで、直径150センチのビッグサイズクッション。新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅率が高まる中で「家を快適なものにしたい」という需要に応えた商品という。
支援の目標金額は29万8000円で、4月7日現在の支援額は5万9600円。目標金額を達成せずに終了した場合でも製品化する「オールイン方式」となっている。
現在、コミュニティーで提案されているアイデアは「女性の平均身長の合わせたデスク」。一般的なオフィスデスクの高さは男性の身長に合わせた72センチのため、サイズが合わないことが原因で疲れや肩こりに悩む女性ユーザーが「自分の身長に合う高さ60センチのオフィスデスクが欲しい」と考えてコミュニティーに参加し、発案したとものいう。同社では同企画の製品化を進めていく。
今回の企画は、キャンプファイヤーからクラウドファンディング活用の提案があったことから始まったという。同社の工藤直也取締役商品部長が中心となってプロジェクトを進める。同社では「ユーザーが抱える生活の困りごとを、こういった形で商品化していけば解決できるということをくちコミで広げていきたい」(担当の江村亮輔氏)として、企画を長期的に続けていきたい考えだ。