北の達人コーポレーション 不競法で差止請求、はぐくみプラスのLINE広告
2020年 3月 9日 13:30
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2024年11月21日 12:00
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はぐくみプラスは、対象となった広告(=画像)をすでに取り下げている。経緯について「既存顧客向けのLINE通知で誤って掲載したもの」と説明。一方で、品質誤認表示との指摘には、「そのような認識はなく争う」とする。
問題となった広告は、「はぐくみオリゴ」に関するもの。LINE上の広告で「身体の中から免疫力アップで、コロナウイルス対策!」等と表示し、商品紹介のない風邪対策の記事とリンクしていたという。北の達人は、この広告が品質誤認表示に該当し、営業上の利益を侵害したと指摘している。
北の達人は2018年7月、はぐくみプラスを相手取り、東京地裁に不正競争防止法に基づく訴訟を提起している。「はぐくみオリゴ」の表示が、同法の品質誤認表示、信用毀損行為にあたるとして表示の差し止めと、1億円の損害賠償を求めている。損害額は、約13億円に上ると試算している。
はぐくみプラスは、販売する「はぐくみオリゴ」について、「オリゴ糖純度100%」と表示。アフィリエイター向けイベントで、北の達人が販売する「カイテキオリゴ」について、「オリゴ糖100%じゃない。はぐくみオリゴはその点、良品で100%」などと説明したとされる。
この点、はぐくみプラスは、「イベントで商品の違いを聞かれアフィリエイターに何らかの回答をした可能性はあるが、追跡できない」としている。北の達人は今年2月、損害賠償の請求金額を、1億円から約11億円に変更している。
不正競争防止法は、競争相手の信用を害する虚偽の事実を流布したり、商品の形態を模倣するなど、品質を誤認させ、公正な競争を阻害する行為を規制する。
北の達人の19年2月期の売上高は、前年比約57%増の83億円。はぐくみプラスの19年6月期の売上高は、同約15%増の30億円(民間信用調査機関調べ)。