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JALUX 都内実店舗を管理下に、通販上位商材も展開へ

2019年 6月27日 13:20

 JALUXはオムニチャネル戦略の強化に向けて今期より組織体制を変更し、実店舗とネット販売、カタログ通販の3チャネルでの連携強化を図っている。

 4月に行った組織改正では、都内で展開している実店舗「JALプラザTABITUS+ STATION」(画像)について、通販事業を行うダイレクトマーケティング部の管轄下に配置した。「通販の売れ筋商品を実店舗に出して訴求し、逆に実店舗の顧客からの声を吸い上げながらMDに役立てていくことを始める」(同社)狙いがあるという。

 同店舗ではオリジナルトラベルファッションブランド「TABITUS」をはじめ旅行関連のグッズを展開していたが、実店舗であるためスペースの関係から通販商品のすべてを展開することができなかった。今期からは商品の入れ替えを進めており、通販の上位商材を置くようにしているという。陳列についても今後は専用コーナーを設けて、来店者が通販商品だと分かるような見せ方を実施。実店舗から通販へ誘導するようなポップを展示することも考えている。

 加えて、ショールーム型店舗としての役割を持つことも見込んでおり、通販チャネルで探して気になった商品を試着したり、詳しい質感などを確認するためだけの来店も今後は出てくると見ている。

 今回の組織改正を機に、それぞれの人員の担務変えも一部で行ったほか、部門が一緒になったことで、チャネルごとの売り上げのカニバリといった懸念も一掃できたようだ。「今まで実店舗で売れていた商品情報は聞こえにくい面もあったので、そこは常に吸い上げて新ブランドを実店舗でトライアルしながら、当たれば通販でも扱うという体制ができた」(同)とした。

空港店舗のMDも担当

 関連して、以前は別の部署が担当していた羽田空港内にある実店舗の「BLUE SKY FLIGHT SHOP」についても、今年からは新たにダイレクトマーケティング部が商品のMDを担当するように変更している。

 同店舗では羽田限定グッズや土産物食品など通販で取り扱っている商品とはまた毛色の異なったジャンルも販売しており、同店舗を通じてこれまでとは違った角度から顧客のトレンドなどを把握することができるようになるようだ。

 今後は空港、街、通販(紙媒体・ウェブ)の3つのタッチポイントを活用しながら、それぞれの情報を共有し、3チャネルで連動した企画を行うことも視野に入れていく。

 
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