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同イベントは、世界からネット関連の有力企業トップなどを招き、基調講演やパネルディスカッションを行うというもので、今年が7回目の開催となる。今年は次世代通信規格である「5G」をテーマとしたセッションなどが行われたほか、「eスポーツ」セッションでは、格闘ゲームのプロによる実演があるなど、ユニークな試みも行われた。
今年のテーマは「第三の開国」。イベントの冒頭で挨拶した三木谷浩史代表理事(=写真)は、「人工知能や超高速の5Gネットワークという大きな社会革命が実現するところまで来た。しかし、日本は前に進むというよりも、一歩一歩遅れを取っているのではないか」と指摘、こうした問題を解決するために結成したという新経連の意義を訴えた。
実用化が進む5Gだが、それにより「世界的なデータ量が圧倒的に増え、凄いスピードで自動化が起きるのではないか。これからの10年間は、ここ20年間で起きた社会変革以上のインパクトを与えるはずだ」と予測。その上で「新経連は日本の新しい産業・企業を育てるための経済団体だが、日本のネット市場では外国勢のシェアがどんどん拡大している。国内発のベンチャーを海外にどうやって広げるか、あるいはいかに社会に根づいた産業に育てるかが大きな使命だ」とした。
新経連では、昨年発表したビジョン「Japan Ahead2」において、「東京をアジアのシリコンバレーにする」「シェアリングエコノミーと電子化」「移民政策」の3つを重要課題として挙げている。三木谷代表理事は「これらを実現するために、徹底的な規制改革、移民受け入れ、イコールフッティング(同等な競争環境)を政府に推し進めていただきたい」と要望した。
また、新経連に加盟する会員企業の株価動向を示す「新経連株価指数」を定めたことも発表。新経連に加盟する一般会員のうち、東京証券取引所の主要市場に上場する企業を対象にした株価指数で、起算日である2012年6月1日から19年5月末までの「新経連指数」の上昇率は約4倍となり、同期間における日経平均株価やTOPIXの伸びを大きく上回っている。
同指数は20日から、新経済連盟のウェブサイトで営業日ごとに更新する予定。三木谷代表理事は「新しい産業・企業に投資することがいかに重要なのかを体感してもらえるのではないか。日本が成長するには大企業だけでは駄目で、新しい企業が出てこなくてはいけない」と述べた。