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GMOメイクショップ フルフィルメント事業を開始、初のM&Aで機能取得

2018年 5月10日 13:16

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 通販サイト構築サービスを手がけるGMOメイクショップは4月25日、ファッション領域に特化したフルフィルメント支援事業に参入した。同社はサイト構築(ショッピングカート提供)を中心に展開してきたが、アパレル企業のニーズやファッションEC市場の拡大を受け、フルフィル業務で実績があるretro(レトロ)のEC受託事業を買収。商品撮影や在庫管理、顧客対応、販促施策などを含め、ファッションECの運営に必要な業務をワンストップで支援できる体制を整えた。

 新サービスの名称は「フルアウトソーシングforファッションbyGMO」。

 GMOメイクショップは、通販サイト構築ASP「メイクショップ」を中核サービスとして展開。2万2000超のショップが導入しており、導入サイトの昨年の年間総流通額は1480億円で、昨今は成長が続くファッション・アパレル分野を最重要カテゴリーに位置づけている。

 そうした中、メイクショップの導入企業からは、「サイト運営に手が回らない」や「何を改善すべきか分からない」などの声が上がっており、取引先企業の課題解決に加え、アパレルEC市場の拡大に貢献するためにはフルフィルを含めたEC運営のフルサポートが不可欠と判断。このほど、レトロのEC受託事業を買収し、当該事業の人員や導入先企業の受託業務を引き継ぐことで、「ワンストップサービスの垂直立ち上げが可能になった」(向畑憲良社長=顔写真)という。GMOメイクショップがM&Aを実施するのは今回が初めてだ。

 これにより、従来のサービス提供範囲であるサイト構築や商品アップ・サイト更新、ECコンサルに加え、レトロが持つ自社スタジオでのささげ業務や注文処理、在庫感知・商品発送、顧客対応、販促施策などEC運営にかかわる業務を一気通貫で提供していく。

 ファッションECのフルフィル業務は競合も多いが、「カートから参入した企業として、サイト構築のノウハウや短納期かつ廉価にフルサポートできる強みを生かす」(向畑社長)とし、新サービスで初年度3億円、3年後に20億円の売り上げを目標に掲げる。また、将来的にはアパレル以外の分野でも同様にフルフィル支援を行うことも視野にあるようだ。

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