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広がるツイッター活用「ケンコーコム編」 ユーザーニーズ読み違い?継続利用伸び悩み

2010年 5月23日 19:25

 5-2.jpg4月からツイッターを活用した体重管理の新サービス「キロクンダイエット」を開始したケンコーコム。老若男女を問わず幅広い層が興味を持つダイエットにスポットを当てたコミュニティ系のサービスだが、ユーザー数が伸び悩んでいるようだ。

 「キロクンダイエット」は、ユーザーが自分の体重を入力(任意)し、付随したコメントをつぶやくというもので、物販とは切り離したコミュニティサービスとして展開。

 ユーザーのつぶやきは、その日に食べた食事、あるいは行った運動などダイエットに関連したものが中心で、これにキャラクター「キロ子ちゃん」に扮したケンコーコムのスタッフがダイエット継続のための励ましのコメントなどを返す仕組みだ。

 同社としては、ダイエットを起点にランニング仲間などユーザー同士のグループでコミュニティを盛り上げていくことを構想。この前段階としてつぶやきに対するリアクションが必要と考え、「キロ子ちゃん」を通じたフォローを入れる形にしているが、実際には継続的に使用しているユーザーが少ないという。

 要因として、自己申告型の"緩い"体重管理ツールであるため、途中で離脱するユーザーが少なくないことなどが考えられるが、同社が重視しているのは、コミュニティの内容と実際のツイッターユーザーのニーズが合致していないのではないかということ。

 現状、「ツイッターのメーンユーザーはマーケッターなどネット関係のアーリーアダプター」(マーケティング部・原田直美マネージャー)。30代男性が多く、仕事もバリバリしているため、「公開ダイエットをするほど困っている人が少ないのではないか」(同)と見る。
 
 既存のブロガーやアフィリエイターを「キロクンダイエット」に引き込む手法もあるが、使い勝手等の面でツイッターは、まだ女性を中心とする同社のブロガーやアフィリエイターには壁が厚い。
 
 ツイッターの通販活用の布石となる「キロクンダイエット」だが、「このままのサービスでユーザーを増やしていくのか、新しい付加サービスを提供していくのか、試行錯誤しているところ」(同)だという。 (つづく)
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