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広がるツイッターの通販活用「IMJ編」 POP活用し商品へ誘導

2010年 5月17日 10:31

5b1.jpg アイ・エム・ジェイが運営する「ヴィレッジヴァンガードオンライン」では、その独特のPOPを活かして商品への誘導やイベントの開催などを行っている。ヴィレッジヴァンガードから送られてくるユニークな商品詳細データを基に、商品への興味を喚起させるツイート(つぶやき)を投稿。面白さで人気を集めたツイートの中には、リツイート(他人のつぶやきの引用)が重なり多くのクリックを記録したものもあるなど、商品と通販サイトの認知度向上に貢献しているようだ。

  同サイトがアカウント「vgvd」でツイッターを開始したのは2009年8月。開始時は「スタッフの日常のつぶやき」が中心で、「ヴィレッジのコアユーザー」のみにフォローされている状態だったが、ツイッター公式ナビゲーターサイト「ツイナビ」登録以降、フォロワーが増加。以来、本腰を入れ始め、「POPのようなツイートで商品を紹介する」形になった。

  最大の特徴は、「ヴィレッジの特色が出たツイート」。「耳かき界のトップランナー」「もしもヴィレヴァンがホテルを作ったら?」など、「オッ、と思わせる」(EC事業本部・谷道育絵氏)ものが多く、クリックを誘発する。例えば「ダメ人間育成毛布」というツイートは、POPの面白さが好評でリツイートが重なり、1,000近くのクリック数を記録したという。

  ツイートはあまり長くせず「ひとことでパッと見せる」(同)。また、あえて商品名を出さないことで興味をより喚起しているようだ。対象になる商品は"らしさ"が出せる「ネタっぽい商品」(同)が多い。投稿数は1日10回程度で、PC閲覧率の高い夜が多いという。

  こうした普段のつぶやきと並行して、ツイッターを活用した"ライブ"イベント「SCHOOL OF POP」も開催。商品をひとつ設定し、フォロワーからPOPの「ネタ」を募るものだ。

  4月に開催したイベントでは、1時間にわたりユーザー間で話題を共有できる「ハッシュタグ」を使ってツイートを収集。ユーザーの投稿にスタッフが「つっこみ」を入れるなどして盛り上げた。リツイートなどで広まった結果、700件近い投稿があったという。優秀なネタは実際にPOPとして採用するなどし、ユーザーの"ファン化"につなげていく考えだ。


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