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森下仁丹 商品の共同開発を強化、新制度受け他社知見を積極活用

2017年 4月13日 10:42

081.jpgのサムネール画像 森下仁丹が機能性表示食品制度の開始以降、他社と商品の共同開発を強化している。あらゆる形状の食品で機能をうたうことができる商品の企画が可能になったため。他社が持つ技術を積極的に活用。味にこだわった商品など商品ジャンルに幅を持たせ、幅広い顧客に訴求していく。

 これまではサプリメント形状の商品が中心だった。

 4月6日には、田辺三菱製薬と共同企画したドリンクタイプの機能性表示食品「アスパラメタロック」を発売した。

 「アスパラメタロック」は、森下仁丹の独自素材「ローズヒップエキス」を配合したもの。「高めの体脂肪とBMIを落とす機能があることが報告されています」といった表示を行う。一方、田辺三菱製薬が長年展開する栄養ドリンクの「アスパラ」ブランドの知名度を活かして販売につなげていく。「アスパラ」ブランドで使うフレーバーを使い、「カロリー・糖質ゼロ」と機能性表示で訴求する。

 商品は、森下仁丹が販売。主に通販で展開する。既存客向けの展開から開始。1本(=画像、税抜250円)から販売するが、1本あたりの価格が安くなる「30本入り」(同7000円)の定期購入につなげていく。ドラッグストアルートへの卸販売も行う。

 森下仁丹では、昨年末から他社と商品の共同開発を積極的に進めている。

 昨年10月にはカフェ「BLESS COFFEE」を運営するグランディーネとのコラボレーションで血糖値関連の機能性表示食品「サラシア珈琲」を開発。昨年11月には食用油を扱う金田商事のえごま油を使った「ぷちえごま」を発売している。独自のカプセル化技術で、そのままの状態では摂取しにくいえごま油をカプセル化。テレビ通販を中心に売れている。今年3月には、資本業務提携先のロート製薬と、認知機能関連の第3類医薬品「キオグッド顆粒」を開発。互いに強みを持つ販路で展開して市場開拓を進めている。

 瓶状の栄養ドリンクを扱うのも今回が初めて。新制度で幅広い形状、商品ジャンルのラインアップが可能になり、さまざまな利用シーンを想定した商品を増やしていく。他社が強みを持つ技術や素材、ブランドを積極的に使うことで相乗効果を生んでいく。


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