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MOA、酒類など取扱商材拡充

2016年 9月29日 18:11

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MOAは家電の通販サイト「プレモア」を刷新する。酒類や食品、ペット用品など取扱商材を拡大。さらに、サイト内検索の精度を上げて商品を探しやすくしたほか、安心して利用できるサイトであることもアピールする。10月1日からは大規模なセールも実施。こうした取り組みを通じ、サイトの認知度向上を狙う。

酒類小売業免許を取得し、8月15日から酒類の取り扱いを開始した。「家電製品は買い替えまでの期間が長いので、購入サイクルの短い商材の取り扱いを強化している」(MOA営業部営業2部の猪熊慎也係長)。酒類のほか、食品やペット用品などを拡充することで、消費者がプレモアでリピート購入するまでの期間を短くする狙いだ。

 また、サイト内検索の精度を向上。レコメンド機能も強化している。さらに「商品カテゴリーを分かりにくいので探しづらい」「どんな決済手段があるか分からないので買いにくい」といった消費者の声に対応し、分かりやすさや買いやすさを重視した。

 レビュー欄を見やすくしたほか、新たに「質問」コーナーを設けた。ユーザーから商品やサービスの疑問点を受け付けるというもので、基本的には社員が回答する。ただ、ユーザーも回答を投稿できるようにしており、レビュー欄を活性化することで、購入への後押しとする。

 「安心・安全」という面では、冷蔵庫やエアコンといった、設置・工事が必要な商品についても、全国対応が可能など、フォローに注力している点をトップページから目立つように記載する。「価格比較サイト『価格.com』で有名になったため、『安かろう・悪かろう』というイメージを持たれることもあるが、すでに創業から12年が経過し、価格.comでのユーザー満足度も96%に達するなど、評価が非常に高い点を打ち出していきたい」(猪熊係長)。

 10月1日からは大々的にセールを開催する。32V型液晶テレビ(価格は1万9800円)などの目玉商品を日替わりで用意。期間中に購入した消費者全員に、同サイトで使える期間限定クーポン500円分をプレゼントする。

 同社では2014年9月、通販サイトの名称を「エープライス」から「プレモア」に変更した。商標権の関係で、家電の通信販売だけしかエープライスを使えなかったのが変更した理由だ。サイト名の変更で、食品などの取り扱いができるようになった。ただ、10年間使用してきたエープライスの名称を変えたため、プレモアの名称が消費者に浸透しきっていないようだ。今回の刷新とセールを機に、プレモアの知名度増を図る。

 同社の16年6月期売上高は、前期比11・1%増の280億円だった。プライベートブランド「maxzen」が好調だったことや、商品ラインアップ拡充が主な増収要因。サイト刷新でさらなる売り上げ増を狙う。

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