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注目企業のネット販売戦略・バイクブロス、モール出店強化で拡大、PB商品や動画訴求も実施

2014年 8月 1日 12:04

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バイク関連の情報誌発刊や専門サイトを運営しているバイクブロスはプライベートブランド(PB)の販売や動画コンテンツの導入などを実施。仮想モールの出店数も増やすなどネット販売事業の強化を図っている。

 同社ではバイクのカスタムパーツや関連用品を取り扱う通販サイトを2005年に開設。以降、毎年2桁増のペースで売上高が拡大している。顧客から注文を受けた後に問屋やメーカーに商品発注をかける仕組みで、現在運営している通販サイト数は仮想モールの店舗なども含めて15店舗以上。

 軸となっているのは自社通販サイトの「バイクブロス」(画像)と、親会社であるプロトコーポレーションから運営を譲り受けた「グーバイクパーツ」の2サイト。会員登録が不要の「グーバイクパーツ」は主に一見顧客の窓口となっており、対して「バイクブロス」は会員登録を必須とし、その分商品を割安で提供していることからリピート顧客に向けての窓口になっている。

 「バイクブロス」の取扱商品数は100万点以上で、一点当たり5000円~1万円の商品が多く出ている。顧客層の9割が男性で、年齢は40~50代が中心。主な売れ筋商品はジャケットやヘルメットのほかマフラーや外装。仕入れ品に加え2年前頃からはPB商品も発売、オリジナル仕様のヘルメットなどがある。

 通販サイトの導線設計で特に留意したのが検索機能で、閲覧者のクリックの手間をいかに低減させるかを主眼に置いた。例えば、トップページに「メーカー」「排気量」「車種」「カテゴリー」を一度に簡易選択できるボタンを入れることで、商品検索結果が表示されるまでのページ遷都回数を通常検索よりも大幅に削減。探しやすさにこだわった内容になっている。

 また、4月から特に力を入れているのがユーチューブ動画を使った商品紹介で、商品単体の外見を1周して撮影したものや実際にバイクに取り付けた後の様子を撮影したものなどがある。6月からはおすすめの商品について、メーカーに打診し商品専門知識のあるスタッフを呼んで詳しい解説を入れたオリジナル動画も作成している。現在までに100種類以上の動画をサイト内で公開。より詳しい商品情報の提供を図っている。

 なお、同社の2013年3月期の通販売上高は前年比2桁増の約20億円。増収率ではやや前々期より落ち込んだものの、以前として高い水準を維持する。「グーバイクパーツ」のように親会社から運営を移管されたサイトの売り上げが加わったことや、仮想モールなど外部での出店を増やしていることが要因だという。特に「ヤフーショッピング」については、昨年に無料化となったタイミングで店舗数を拡大。現在は11店舗を運営しており、「ハーレー専門館」や「オフロード専門館」といったカテゴリー別に特化した内容で展開している。今期の通販事業の業績については売上高伸び率の2ケタ成長維持を目標としている。

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