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アッカは今年3月1日、SGLの物流センター「東扇島SRC」(川崎市)の5階部分に約1,200坪を借りて撮影ブースや倉庫内作業を行う新拠点を開設する。これに伴い、佐川グループの協力を得て撮影代行のリードタイム短縮に乗り出す。
時短に向けて目をつけたのがアパレル企業の商品が倉庫に入ってくるまでの配送リードタイムだ。
今回、佐川急便が持つ各地の集荷場所から渋谷店(品川区)に通販商材を集め、同店からSGLの東扇島SRCにアッカ用の特別便を運行することになった。
24時までに渋谷店に商品が到着すれば、東扇島まではトラックで約15分の距離。新拠点に届いた商品は検品後、撮影ブースに回され、最短で翌朝までに商品を通販サイトにアップするという。
「アパレル商材も"鮮度"が大切。通販サイトへの商品投入を店頭と連動させることで、販売ロスの軽減につながる」(加藤大和社長)とする。
今回のスキームは自社で通販サイトの開設を計画するアパレル企業や、アパレル商材を扱うネット販売企業が対象だが、まずは関東圏の倉庫に通販商材を保管する企業をターゲットにする。
新拠点では30ラインの撮影ブースを設置。これはアッカの既存拠点(愛知県)の1.5倍の規模で、1日当たり1,500品番の撮影が可能だ。
また、取引先からの要望を踏まえて、同社では初めてムービー撮り専用の2ラインも設置。これに保管・流通加工スペースを併設。業務拡大に応じてブース、保管スペースともに拡張できるとしている。
今回の取り組みでは、基本的に倉庫内業務はアッカが担当し、配送は佐川急便が行うが、指定の物流企業があれば対応する。
将来的には中部、関西地区などでも同様のスキームを整備し、水平展開することも視野にあるようだ。