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新たに提供していくのはストアーズの「PRO版」。サイト立ち上げの専用ボタンを押すと、自動的にサイトが立ち上がる仕組みで、ゾゾが持つ商品詳細や商品画像といったデータを利用するため、改めて商品登録をする必要がなく、すぐに販売が可能となる。商品が売れた際にもスタートトゥデイの物流拠点「ゾゾベース」から自動的に荷物が発送されるなどブランド側の運営の手間を大幅に軽減できるという。
ゾゾと自社通販サイトとで在庫を一元管理するため、商品が1点でも残っていれば双方のサイトに在庫が表示されるため、欠品による機会損失の低減も見込める。さらにゾゾベースから荷物を発送することで、自社通販サイトで売れた場合でも即日配送に対応できる。
機能面では会員登録機能やログイン機能もあり、顧客データを蓄積してメルマガなどの販促に活用することも可能。同社では「カスタマイズ性は高いが、専門的な知識は必要ない」(光本勇介社長)とのことで、ブランド側は誰でも簡単に運用ができるようだ。
「PRO版」の利用料については、初期費用は無料で、月額費用と商品の販売時に保管・発送の手数料を徴収するもよう。具体的な数字は公表していないが「月額費用は非常に少ない金額になる」(同)としている。
3月上旬には「PRO版」によるサイト立ち上げの第一弾として、ゾゾ出店ブランドの「エリオポール」が自社通販サイトを開設している(画像)。エリオポールが自社ECを運営するのは今回が初めてとなる。
ブラケットでは当面、ゾゾ出店ブランドのうち5~10ブランドに絞って「PRO版」による自社通販サイト立ち上げを支援していく方針で、将来的にはすべてのゾゾ出店ブランドが「PRO版」を利用できる体制を整えていく。出店する約2000ブランドのうち自社通販サイトを展開していないブランドだけでなく、すでに自社ECを運営しているブランドの利用も見込む。
ブラケットのストアーズは専門的な知識がなくても通販サイトを作成できるサービスとして、一般ユーザー向けに「フリー」(無料)と「プレミアム」(月額980円)の2つのプランを展開。現在、8万を超えるサイトが開設されており、取扱商品数は100万点以上にのぼっている。
スタートトゥデイと共同の取り組みとしては、今年1月にストアーズ利用者向けにゾゾタウン内に新たに「ゾゾマーケット」という専門の仮想モールを開設し、商品の露出先拡大や利用者増加につなげている。