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ファインドスター・インフォマーシャル部の大藤隆徳部長  短尺のインフォマ強化

2013年12月27日 12:14

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通販実施企業向けに広告代理事業を展開するファインドスターは、インフォマーシャルの制作サポートを強化している。同封・同梱広告ビジネスが主力となるが、5分未満の短尺のインフォマーシャルによる販促支援を展開。チラシなど紙媒体と絡めて訴求することで一定の成果を出している。同社インフォマーシャル部の大藤隆徳部長に「インフォマーシャル制作サポート」の特徴や強みを聞いた。

──もともと紙媒体の同送サービスが得意だが。

 「確かに当社は"紙″をメーンとしているが、通販企業の成長に合わせる格好で、テレビでの販売支援も行うようになった。インフォマーシャルのサービスを始めてそろそろ3年になる。これまでに30商材程度の制作実績があり、顧客企業は健食や化粧品を扱うリピート通販系に特化している。最初はチラシやDMから取引を行い、その後チャネルをテレビに広げている」

──インフォマーシャルの特徴は。

 「テレビを取り扱う代理店では14~29分の比較的長い尺のものを作るが、当社の場合は『短尺』と呼ばれる5分未満のものが中心。媒体費は分単位で見ると長い尺のものに比べて割高感はあるが、トータルで見ると初期コストは抑えることができる。尺が短ければ、制作期間を短縮できるので、インフォマーシャルに挑戦しやすい」

 「長尺のものは1パターンだけということが多いが、短尺であれば複数のパターンを制作することができ、テストが実施可能。当社でも基本的には2パターン以上を制作する。例えば、ネガティブ訴求とポジティブ訴求。また、まとめ売りとトライアル売りの2パターン以上を制作し、ABテストを行いレスポンスが良いものを採用するなどしている」

──制作時のポイントなどはあるのか。

 「愛用者の"リアルさ″は重要だ。つまりキャスティングの部分。広告の一部ではあるのだが、それでも視聴者がどれだけ共感できるかが大事になる。また、"オファーの見せ方″、つまり価格や電話番号などの情報を限られた時間でそれぞれ喧嘩させないように伝えることが求められる。情報量が多すぎると、視聴者も混乱して電話で質問ばかりになってしまう。情報量を絞り込むことで、注文件数が増える」

──費用は。

 「あくまで目安だが、5分未満のインフォマーシャルだと350~500万円。これで出演者3~4人を手配し、2パターンを制作する。基本的には従来から紙媒体でやってきたことを映像に展開している。当社は短尺がメーンだが、現状は29分などの長尺は通販広告枠を減らすような規制もあり、人気があって枠を確保するのが難しくなっている。短尺であれば出稿しやすく、コスト以外でもそうした部分でメリットがある」

──同業他社と比べた際の差別化は。

 「当社の強みはやはり"紙″なので、そこを活用できる。例えば、インフォマーシャル用に撮った素材を15~30秒に編集し、折込広告と連動させるといった形だ。スポットCMを放映して、『詳しくは明日の折込で』といった具合に、テレビとチラシを組み合わせることができる。実際、CMを絡めた結果、チラシのレスポンスが1・5~2・0倍になったという事例もある。このほか撮影素材を使ってランディングページ(LP)を設け、映像を絡めてネットに流し込むことも可能だ。映像・チラシ・LPとすべて同じトーン&マナーに統一することで新規獲得効率の最大化になると評価をいただいている」

 「テレビだけを作ればいいのではないので、電話対応もセットでサポートする。『成分は何か』『支払方法は』などテレビ特有の質問があるため、制作したインフォマーシャルに合わせてインバウンドのトークスクリプトも考案している」

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