――専門通販事業は前期比5・4%増の235億円だが、予算には達しなかった。理由は。
「一定の利益額を確保しながら売上高を10%伸ばすという戦略を進めてきたが、思ったほど伸びていない。やはり競争が激化していることに加えて、マーケットが成熟していることが大きいのではないか」――今期も10%程度の増収を見込んでいる。
「専門通販は今後も力を入れる予定だ。収益の核にしていきたい。2、3回は化けなければいけないのだが、化けるタイミングをどこに持っていくかだろう。今はしのいでいる状況だ」――化けるためには何が必要か。
「成長の余地は十分あると思っている。新商品の開発やテレビの活用は欠かせないし、さらにはリピートをどう促進するかが必要になる。テレビに関しては、化粧品のオージオや健康食品のリフレで活用しているが、地方局中心でキー局でのインフォマーシャルはあまり行なっていない。地方局で実績が上がればいずれはチャレンジしたい。まずは準備として武器弾薬をしっかり用意することが重要だ」――ワインは海外展開を強化する。
「詰め合わせを行うハブセンターを香港に作ったのでやりやすい形になった。モンゴル、ベトナム、タイ、中国向けなどで実績を挙げつつある。いかに継続して輸出できるかが重要になるだろう。体制がしっかりしてきたので、成長性は期待できると思う」
――衣料品の実店舗は何店舗出店するのか。
「6月28日現在で12店舗目を出店したところだが、今期末には累計30店舗にする予定だ。ただ、物流に制約があるので、新物流センターが来年夏に稼働してからが本番となる」
――関東地方以外への出店はいつになるのか。
「2015年3月期は出店するかどうか、というところだが、16年3月期には取り組まなければならないだろう」――短期経営計画の最終年度となる16年3月期の店舗事業の売上高は、13年3月期の約3倍を見込んでいる。衣料品店舗はどの程度の規模になっているのか。
「平均して1店舗1億円の売上高を見込んでいる」――ミセス向け衣料品以外の店舗も出店したいとのことだが。
「チャレンジしたいとは思っているが、エネルギーが必要だ。人材や競合店舗の問題がある。繁華街の路面店などもテストとしてやってみたい気持ちはあるが、商売になるかどうかは別の話だろう」
――黒字化のタイミングは。
「現状は赤字だが、事業としての黒字化うんぬんというよりは、個別の店舗が開店してから3年経過した段階で、どの程度の収益を上げられているかどうかがポイントになるだろう。そのためには物流関連費用の削減が重要になってくる。新センターができればその部分はかなり削れるはずだ」
――物流関連では、佐川急便の配送費用が値上げとなった。影響は。
「当社の場合はグルメ系でかなり使っているので、影響はある」――ソリューション事業は売り上げが下がっている。
「通販代行サービスで大口クライアントとの取り引きが縮小したのが原因だ。ソリューション事業も、本格的に伸ばすのは新センターが稼働し、既設のセンターが空いてからになる」――円安の影響は。
「海外からの直接仕入れの比率がそこまで高くないので、他の総合通販に比べると影響は少ないのではないか。ただ、海外で生産された商品を国内メーカーから仕入れているケースもあるため、今後影響が出てくる部分もある」――商品価格への転嫁は考えているか。
「簡単にはできない。価格を維持しなければ部分もあれば、上げても問題ない部分もある。維持しなければいけない部分は、体力のある大手商社に集約するなど、さまざまな手段を使っていきたい」――今期は予算を達成できそうか。
「物流のキャパシティーが限界に達しているので、やや成長性を落としたいと思っている。今期の連結売上高は前期比10・3%増の1300億円を見込んでいるが、微増にとどまりそうだ。ただ、利益面では予算を確保したい」(おわり)
「一定の利益額を確保しながら売上高を10%伸ばすという戦略を進めてきたが、思ったほど伸びていない。やはり競争が激化していることに加えて、マーケットが成熟していることが大きいのではないか」
――今期も10%程度の増収を見込んでいる。
「専門通販は今後も力を入れる予定だ。収益の核にしていきたい。2、3回は化けなければいけないのだが、化けるタイミングをどこに持っていくかだろう。今はしのいでいる状況だ」
――化けるためには何が必要か。
「成長の余地は十分あると思っている。新商品の開発やテレビの活用は欠かせないし、さらにはリピートをどう促進するかが必要になる。テレビに関しては、化粧品のオージオや健康食品のリフレで活用しているが、地方局中心でキー局でのインフォマーシャルはあまり行なっていない。地方局で実績が上がればいずれはチャレンジしたい。まずは準備として武器弾薬をしっかり用意することが重要だ」
――ワインは海外展開を強化する。
「詰め合わせを行うハブセンターを香港に作ったのでやりやすい形になった。モンゴル、ベトナム、タイ、中国向けなどで実績を挙げつつある。いかに継続して輸出できるかが重要になるだろう。体制がしっかりしてきたので、成長性は期待できると思う」
――衣料品の実店舗は何店舗出店するのか。
「6月28日現在で12店舗目を出店したところだが、今期末には累計30店舗にする予定だ。ただ、物流に制約があるので、新物流センターが来年夏に稼働してからが本番となる」
――関東地方以外への出店はいつになるのか。
「2015年3月期は出店するかどうか、というところだが、16年3月期には取り組まなければならないだろう」
――短期経営計画の最終年度となる16年3月期の店舗事業の売上高は、13年3月期の約3倍を見込んでいる。衣料品店舗はどの程度の規模になっているのか。
「平均して1店舗1億円の売上高を見込んでいる」
――ミセス向け衣料品以外の店舗も出店したいとのことだが。
「チャレンジしたいとは思っているが、エネルギーが必要だ。人材や競合店舗の問題がある。繁華街の路面店などもテストとしてやってみたい気持ちはあるが、商売になるかどうかは別の話だろう」
――黒字化のタイミングは。
「現状は赤字だが、事業としての黒字化うんぬんというよりは、個別の店舗が開店してから3年経過した段階で、どの程度の収益を上げられているかどうかがポイントになるだろう。そのためには物流関連費用の削減が重要になってくる。新センターができればその部分はかなり削れるはずだ」
――物流関連では、佐川急便の配送費用が値上げとなった。影響は。
「当社の場合はグルメ系でかなり使っているので、影響はある」
――ソリューション事業は売り上げが下がっている。
「通販代行サービスで大口クライアントとの取り引きが縮小したのが原因だ。ソリューション事業も、本格的に伸ばすのは新センターが稼働し、既設のセンターが空いてからになる」
――円安の影響は。
「海外からの直接仕入れの比率がそこまで高くないので、他の総合通販に比べると影響は少ないのではないか。ただ、海外で生産された商品を国内メーカーから仕入れているケースもあるため、今後影響が出てくる部分もある」
――商品価格への転嫁は考えているか。
「簡単にはできない。価格を維持しなければ部分もあれば、上げても問題ない部分もある。維持しなければいけない部分は、体力のある大手商社に集約するなど、さまざまな手段を使っていきたい」
――今期は予算を達成できそうか。
「物流のキャパシティーが限界に達しているので、やや成長性を落としたいと思っている。今期の連結売上高は前期比10・3%増の1300億円を見込んでいるが、微増にとどまりそうだ。ただ、利益面では予算を確保したい」(おわり)