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三井住友カード 海外向け仮想モール、アジアの金融機関と提携

2010年 1月 7日 19:20

 三井住友カードは12月15日、海外のクレジットカード利用者を対象にした仮想モールを開設した。アジア各国でクレジットカードを発行する金融機関と提携し、利用者にプロモーションする。オープン当初は大手旅行会社や雑貨の通販サイトなど7社が出店。来年3月までに、20社の参加を見込んでいるほか、2011年度の取扱高は100億円を目指す。

 モールの名称は「グローブパスオンラインアーケード」。利用者は同サイトにアクセスしてから、各社の通販サイトに移動して商品を購入する仕組み。旅行商品を扱う近畿日本ツーリストやJTBグローバルマーケティング&トラベルのほか、雑貨の通販を手掛けるランドスケイプなど七社が出店している。

 「グローブパス」は、アジア各国の主要な金融機関が、クレジットカード事業を中心として、相互に連携してサービスを展開する取り組みで、08年に開始。中国、韓国、台湾、タイ、ベトナムなどから12の金融機関が参加する。

 アジア各国の言語に対応した専用ウェブサイト上で、日本の通販サイトを海外の消費者に紹介するとともに、各通販サイトへ誘導する。また、グローブパスに参加する各国金融機関が、自社の会員向けに配信するメールマガジンやカード利用代金の明細書に封入するチラシなどでプロモーションを行う。

 三井住友カードでは、品質の高い日本製の家電製品のほか、音楽CDやアニメのDVDなど、日本文化に関連した商品、ゴルフクラブなどスポーツ用品が売れると見ており、これらの商品を販売する企業の出店を見込む。

 同社によれば、アジア各国では自国以外の通販サイトを利用する割合が高いため、日本の通販サイトを受け入れる素地は整っているという。ネット人口の多い中国の場合、クレジットカードの普及率は低いものの、グローブパスには、中国でのカード発行枚数が最大の招商銀行が参加しており、富裕層へのアプローチも可能としている。
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