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スクロール、スタイライフから化粧品会社買収

2012年 3月22日 11:32

3men.JPG スクロールは3月14日、スタイライフの子会社で化粧品販売のハイマックスを買収すると発表した。21日付で全株式を7億5000万円で取得する。

 ハイマックスは「豆腐の盛田屋」ブランドで化粧品販売を手がける単品通販。豆乳を使用した洗顔石けんや化粧品を販売しているが、生産は外部に委託している。2011年3月期(決算期変更のため13カ月)の売上高は11億4900万円、営業利益は2500万円だった。
 買収後は岩本氏が社長を続投し、スクロールからは非常勤の役員を派遣。従業員も引き継ぐ。

 ハイマックスは08年8月にスタイライフが8億8000万円で買収。通販雑誌「ルックス」で化粧品を紹介したり、ネット販売会員にチラシを同梱するなどの販促を行ったが、思うように売り上げが伸びなかった。

 一方、スクロールでは10年4月に化粧品通販のイノベートを買収するなど、化粧品事業に力を入れている。

<解説>
 スクロールでは、2010年にイノベートを買収しているが、同社はナショナルブランドの化粧品通販を手がけているため、プライベートブランドの化粧品を扱う会社を買収するのは初となる。

 今後は、スクロールの会員をハイマックスの通販サイトに誘導することなどで、化粧品の販売拡大を狙うとみられる。

 ただ、ハイマックスの会員は40代以上が中心。衣料品との親和性を期待して買収したスタイライフでは「(同社の)主力顧客層(20~30代)との年齢差を埋められず、シナジー効果が出せなかった」(広報)ことを売却の要因として挙げており、同じく20~30代が中心となるスクロールでも同様の課題が出てきそうだ。

 また、ハイマックスの社長を続投する岩本眞二はスタイライフの創業者。スクロールでは、F1層にターゲットを絞った「SPA(製造小売業)通販」の確立を目標として掲げており、今後の同氏の処遇も注目されそうだ。

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