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2024年 3月22日 12:00
本紙調査では、「最も利用している運送会社」は「佐川急便」と「ヤマト運輸」で、2社の利用率を合わせると全体の83・3%に上った。
「佐川急便」を最も利用する企業が全体の45・0%を占め、1年前に実施した前回調査から1ポイント増えて首位を守った。一方の「ヤマト運輸」は38・3%で、前回(41・0%)からは若干落とした。
「ヤマト」と「佐川」以外では、「郵便事業会社」が11・7%、「自社便」が3・3%、「その他の配送会社」は1・7%だった。
一方、「運送会社を選ぶ基準」については、重要な順に3項目を選んでもらい、これをポイント化して集計したところ、「コスト」が138ポイントと最も多く、これまでの調査と同様に配送コストを抑制する向きが根強いものの、「輸送品質」との回答も127ポイントで首位に肉薄したほか、「全国配送への対応力」が64ポイント、次いで「顧客の評判」が32ポイントと順位を前回からひとつ上げ、通販実施企業が重視していることが分かった(図表を参照)。
また、「輸送以外の付加価値提案」を挙げる企業も10ポイントに増加した一方、「海外配送への対応力」を選択した企業はまだなかった。
過去1年間に運送会社を変更した企業(5社)にその理由を聞いたところ、「配送品質が悪かったため」(グランマルシェ)と品質重視の傾向がうかがえるケースもあったが、全体としては「総合的に判断した」(マガシーク)や「全体的なサービスの質を考慮した」(ゴールドウイン)などの意見が強かった。(つづく)