ネット販売を行ううえでは必須とも言える、メールマーケティング。無計画に行えば「迷惑メール」と扱われる危険性もあるが、精度の高いメール配信は購入に結びつく効果的な販促手法だ。ブレインパッドでは、効率的な配信を支援するツール「キャンペーンコマンダー」を提供。分析やソーシャルメディア連携などの強みで訴求し通販事業者への普及を図っている。草野社長に戦略を聞いた。(聞き手は本紙記者・河鰭悠太郎)
「いかに分析するかが重要」、ソーシャルメディアとも連携――
「キャンペーンコマンダー」の特徴は。 「メールはセグメントに対して何ができるか、ということが重要。そこをカバーできるのが特徴だ。例えば『A/Bスプリットテスト』。これは複数のパターンのメールをランダムに送り、どちらの反応が良かったかなどを調べるものだ。10万人の会員にメールを配信する場合、どのようなコンテンツが訴求力が高いか、クライアントは事前に知りたいはず。こうした結果が1画面で分かるようになっている。メールマーケティングに必要な機能はほぼ全部入っており非常に使いやすいのが特徴だと思う」
――
他には。 「引き合いが多いのはトリガーマーケティング機能だ。これは自由度の高い設計のキャンペーンができるもので、要するに条件分岐だ。あるメールを送り、反応した人にはさらに違うメールを送るとか、反応した人の中でも『クリックしただけの人』と『購入した人』に分かれるので『購入した人』には、例えば更なる商品案内メールを送るとか、フェイスブックページへのご案内を出すとか、そういう形のアプローチが可能だ。あらかじめシナリオを設定しておけば自動で実行される仕組みになっている」
――
どういう利点があるのか。 「人がオペレーションに関わるコストが圧縮できる。その浮いた部分で他の仕事に専念できるわけだ。それに、単に一律に大量のメールを送るのは効率的ではない。大量に送ったメールは、大抵の人にとっては意にそぐわないもので、それをしていると次第にメルマガは読まれなくなる。価値があるものを届けるためには、一人ひとりお客様を識別した配信を始めないといけないだろう。そこまでやろうとすると、やはり分析が必要になる。これまでは配信の部分だけ注目されていたが、現在はいかに分析して送り届けるかが常に求められていると思う」
――
ソーシャルメディアとの連携もできる。 「送ったメールアドレスにひも付けて、誰が『いいね』を押したかまでトラッキングできる。どういう部分がよくクリックされたのかも一目で分かる。レポートでは、何%の人が開封してくれたのか、その中でクリックした人が何%なのか、フェイスブックにメールを紹介してくれた人が何%いるのか、そこからサイトを見に来てくれた人は何%なのか、そういうデータが簡単に把握できるようになっている」
――
リンクを挿入できるソーシャルメディアの種類は。 「フェイスブックやツイッター、グーグルブックマークなどいろいろ。今後はミクシィやグーグルプラスなども使えるようになるだろう」
――
自社のレコメンデーションツールと連携させる構想は。 「今後進めていきたい。閲覧していたページの内容を参考にするなど、行動に基づいてメールのジャンルを決めることが可能になると思う。パソコンを買った人にプリンターの情報を送りたいとか、プリンターを買った人に詰め替え用のインクをお勧めする、などが一例だ」
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目標の導入数は。 「今期中に50社の獲得を目指している。リリースしたばかりだが、反響はかなり大きい。実現できない数値ではないと思っている」
「いかに分析するかが重要」、ソーシャルメディアとも連携
――「キャンペーンコマンダー」の特徴は。
「メールはセグメントに対して何ができるか、ということが重要。そこをカバーできるのが特徴だ。例えば『A/Bスプリットテスト』。これは複数のパターンのメールをランダムに送り、どちらの反応が良かったかなどを調べるものだ。10万人の会員にメールを配信する場合、どのようなコンテンツが訴求力が高いか、クライアントは事前に知りたいはず。こうした結果が1画面で分かるようになっている。メールマーケティングに必要な機能はほぼ全部入っており非常に使いやすいのが特徴だと思う」
――他には。
「引き合いが多いのはトリガーマーケティング機能だ。これは自由度の高い設計のキャンペーンができるもので、要するに条件分岐だ。あるメールを送り、反応した人にはさらに違うメールを送るとか、反応した人の中でも『クリックしただけの人』と『購入した人』に分かれるので『購入した人』には、例えば更なる商品案内メールを送るとか、フェイスブックページへのご案内を出すとか、そういう形のアプローチが可能だ。あらかじめシナリオを設定しておけば自動で実行される仕組みになっている」
――どういう利点があるのか。
「人がオペレーションに関わるコストが圧縮できる。その浮いた部分で他の仕事に専念できるわけだ。それに、単に一律に大量のメールを送るのは効率的ではない。大量に送ったメールは、大抵の人にとっては意にそぐわないもので、それをしていると次第にメルマガは読まれなくなる。価値があるものを届けるためには、一人ひとりお客様を識別した配信を始めないといけないだろう。そこまでやろうとすると、やはり分析が必要になる。これまでは配信の部分だけ注目されていたが、現在はいかに分析して送り届けるかが常に求められていると思う」
――ソーシャルメディアとの連携もできる。
「送ったメールアドレスにひも付けて、誰が『いいね』を押したかまでトラッキングできる。どういう部分がよくクリックされたのかも一目で分かる。レポートでは、何%の人が開封してくれたのか、その中でクリックした人が何%なのか、フェイスブックにメールを紹介してくれた人が何%いるのか、そこからサイトを見に来てくれた人は何%なのか、そういうデータが簡単に把握できるようになっている」
――リンクを挿入できるソーシャルメディアの種類は。
「フェイスブックやツイッター、グーグルブックマークなどいろいろ。今後はミクシィやグーグルプラスなども使えるようになるだろう」
――自社のレコメンデーションツールと連携させる構想は。
「今後進めていきたい。閲覧していたページの内容を参考にするなど、行動に基づいてメールのジャンルを決めることが可能になると思う。パソコンを買った人にプリンターの情報を送りたいとか、プリンターを買った人に詰め替え用のインクをお勧めする、などが一例だ」
――目標の導入数は。
「今期中に50社の獲得を目指している。リリースしたばかりだが、反響はかなり大きい。実現できない数値ではないと思っている」