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ユナイテッドアローズ テレビ通販を強化へ、商材拡大や中継に変化も

2011年 8月10日 17:28

 ユナイテッドアローズ(UA)はジュピターショップチャンネル(JSC)を通じたテレビ通販を強化する。これまで5回の放送が終了して売り上げ計画を上回っているため、今後もセール月を除く毎月、オンエアする方針を固めた。また、UA以外の別ブランドの投入も視野にあるほか、生中継する実店舗にも変化をつけ、飽きのこない番組を目指す。

 同社は、販売チャネル拡大の一環としてアパレルの比率が比較的高いJSCのテレビ通販を活用。昨年11月にUA原宿本店ウィメンズ館(東京都渋谷区)から生中継して以降、順調に新規顧客の獲得につなげている。

 テレビで販売するほとんどのアイテムが店頭に並ぶ前の先行販売商品で、売り切れたら店頭では買えないというMD戦略をとったことも、消費者の購買意欲を掻き立てているようだ。

 過去5回のオンエアのうち、3月中旬に予定していた春物商戦の初回放送は震災の影響から4月にずれ込むなど想定外となったが、トータルではUAの販売計画を大きく上回っているという。

 同社では、テレビ通販に本腰を入れるため専任のMD担当を配置。高い水準での品質確認や番組用の台本づくりなどにも取り組み、MDの精度向上に努めており、今年11月以降もセール月以外はオンエアしてさらなる顧客開拓を狙う。

 ただ、これまで店頭から生中継した2回は週末の午後10時以降というゴールデンタイムだったものの、スタジオ放送分は月曜の午後8時、水曜午後7時のオンエアとなるなど、放映枠はバラバラ。結果、UAの放送はザッピングでの視聴者が多く、今後は"指名買い"を目指して毎回決まった枠で放映できるようJSC側と協議していく。

 一方のMD面では、UA以外の別ブランドの投入も検討。ライフスタイル提案を強めるほか、クリスマス商戦などに向けては、「財布やキーケースなどメンズ雑貨も販売できたら面白い」(田中和安UA本部ウィメンズ商品部部長)とする。

 また、10月中旬に店頭から生中継する回では、これまでの原宿本店ではなく、関西の店舗から中継することを模索。原宿本店はテレビ通販の中継に合わせて放送機材の格納庫を設置するなどの対応をしており、電源の確保などインフラ面の課題がクリアできれば違う雰囲気の店頭を紹介できるほか、当該店舗の販売員のモチベーション向上にもつながるとしている。


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