ソーシャルメディアとEコマースを融合させた"ソーシャルコマース"。モノ系ソーシャルサービスの「i.ntere.st」を運営するtattvaでは、"コーナー"という独特の機能などでユーザー間の交流や想定外の商品との出会いを創出。同サービスで蓄積した「インタレストグラフ」を基に、ネット販売事業者と「新たな市場を創造したい」構想を描いている。高瀬大輔代表取締役に戦略を聞いた。(聞き手は本紙記者・河鰭悠太郎)
――サービス開始の経緯は。
「プラットフォームになり得るサービスを提供したいと思ったからだ。経済活動というのは選択の連続だが、その選択の助けになるのは、ソーシャルグラフ上の信用や信頼をベースにした興味関心インタレストだと思う。例えば学生時代からの親友だったとしても、音楽、服、食べ物の趣味などがすべて一緒かというとそうではないが、テーマによっては、友人のインタレストは何かを選択するうえで非常に影響力がある。そこで、そうした『インタレストグラフ』の構築には非常に大きなポテンシャルがあると思ったわけだ」
――狙いは。
「我々が目指しているのは、モノを通じてのコミュニケーション。貨幣経済の金銭的なやり取りだけではなく、プレゼントだったり、お勧めしたり......モノのやり取りにはいろいろな形がある。そこで、ソーシャルグラフをベースにした次世代の流通を定義できれば、と考えた。だから、興味のあるモノを登録しておけば欲しいモノを教えてくれるとか、買い方が楽になるとか、そうしたサービスとは少し異なっていると思う」
――使い方は。
「最初は運営者側から紹介される商品群に対して『欲しい』『持っている』を登録していけばいい。その登録したインタレストに応じて『あなたと同じモノを欲しいと言っている』など、趣味の合う人を提案している。同時に、サイト内で直近で登録された商品を紹介するレコメンデーションも行っているし、商品詳細ページではサイト内での『モノのつながり』を基に関連する商品を出している。自分が知らない商品に出会える『コーナー』という機能もある」
――「コーナー」とは。
「複数の『持っている』モノをまとめることができる機能で、これが我々のサービスのひとつの特徴だ。ユーザー自身がキュレーターとしての役割を担うもので、例えば好きなアーティストがいれば、自分のインタレストを軸に、そのアーティストが出ているDVDやCD写真集など関連するものを登録していく。アーティストに対する自分の世界観が反映できるわけだ。自分の『コーナー』に他人が登録することもできるので、そこで知らないモノに出会うこともできる」
――外部のソーシャルメディアとの連携は。
「商品ページにツイッターとフェイスブックに投稿できるボタンを設置している。また、ユーザー同士のつながりについては、ツイッターやフェイスブックのアカウントでログインする形なのでリアルのつながりがある。もちろんサイト内でフォローする機能もあるので、知らないユーザー同士が共通のモノを通じて出会うこともある。例えば同じジャケットを持っているユーザーがいたとすると、そのユーザーのワードローブを見て『こういう風に合わせているのか』などが分かる。そうした意外な発見や出会いを演出したい」
――商品情報がアマゾンのみの理由は。
「アマゾンは連携しやすいからだ。例えば商品の画像ひとつ取ってもキチンとしている。ただ、楽天などからもお話をいただいているので今後加えていく可能性はある。最初はもっとジャンルを絞っていて音楽と本とDVDだけだったが、今はほとんどの種類を扱っている。自分たちが想定していた使われ方とユーザーの使い方が異なる部分もあるので、トライ&エラーでシンプルに少しずつリリースしていくつもりだ」
――収入形態は。
「広告とアフィリエイト。広告は今後の話だが、例えばネット販売事業者やメーカーと組んで、そのクライアントの商品やサービスに関するインタレスト情報を集めてくるモデルなどを考えている。それと、極端な話をすれば我々が商品を作ってしまってもいいと思う。例えば『こういう化粧品が欲しい』というインタレストがあれば、そのニーズに応えられる商品を他社とアライアンスして『インタレストコスメ』のような形で開発するとか。こうした取り組みが集客にもつながればいいと考えている」
――今後の計画は。
「6月中旬までにiPhoneアプリを、7月上旬までにアンドロイド用のアプリを出す予定だ。位置情報やリアルタイム性、プッシュ通知など、スマートフォン独自の機能を活用したアプリを設計していく」
――サービス開始の経緯は。
「プラットフォームになり得るサービスを提供したいと思ったからだ。経済活動というのは選択の連続だが、その選択の助けになるのは、ソーシャルグラフ上の信用や信頼をベースにした興味関心インタレストだと思う。例えば学生時代からの親友だったとしても、音楽、服、食べ物の趣味などがすべて一緒かというとそうではないが、テーマによっては、友人のインタレストは何かを選択するうえで非常に影響力がある。そこで、そうした『インタレストグラフ』の構築には非常に大きなポテンシャルがあると思ったわけだ」
――狙いは。
「我々が目指しているのは、モノを通じてのコミュニケーション。貨幣経済の金銭的なやり取りだけではなく、プレゼントだったり、お勧めしたり......モノのやり取りにはいろいろな形がある。そこで、ソーシャルグラフをベースにした次世代の流通を定義できれば、と考えた。だから、興味のあるモノを登録しておけば欲しいモノを教えてくれるとか、買い方が楽になるとか、そうしたサービスとは少し異なっていると思う」
――使い方は。
「最初は運営者側から紹介される商品群に対して『欲しい』『持っている』を登録していけばいい。その登録したインタレストに応じて『あなたと同じモノを欲しいと言っている』など、趣味の合う人を提案している。同時に、サイト内で直近で登録された商品を紹介するレコメンデーションも行っているし、商品詳細ページではサイト内での『モノのつながり』を基に関連する商品を出している。自分が知らない商品に出会える『コーナー』という機能もある」
――「コーナー」とは。
「複数の『持っている』モノをまとめることができる機能で、これが我々のサービスのひとつの特徴だ。ユーザー自身がキュレーターとしての役割を担うもので、例えば好きなアーティストがいれば、自分のインタレストを軸に、そのアーティストが出ているDVDやCD写真集など関連するものを登録していく。アーティストに対する自分の世界観が反映できるわけだ。自分の『コーナー』に他人が登録することもできるので、そこで知らないモノに出会うこともできる」
――外部のソーシャルメディアとの連携は。
「商品ページにツイッターとフェイスブックに投稿できるボタンを設置している。また、ユーザー同士のつながりについては、ツイッターやフェイスブックのアカウントでログインする形なのでリアルのつながりがある。もちろんサイト内でフォローする機能もあるので、知らないユーザー同士が共通のモノを通じて出会うこともある。例えば同じジャケットを持っているユーザーがいたとすると、そのユーザーのワードローブを見て『こういう風に合わせているのか』などが分かる。そうした意外な発見や出会いを演出したい」
――商品情報がアマゾンのみの理由は。
「アマゾンは連携しやすいからだ。例えば商品の画像ひとつ取ってもキチンとしている。ただ、楽天などからもお話をいただいているので今後加えていく可能性はある。最初はもっとジャンルを絞っていて音楽と本とDVDだけだったが、今はほとんどの種類を扱っている。自分たちが想定していた使われ方とユーザーの使い方が異なる部分もあるので、トライ&エラーでシンプルに少しずつリリースしていくつもりだ」
――収入形態は。
「広告とアフィリエイト。広告は今後の話だが、例えばネット販売事業者やメーカーと組んで、そのクライアントの商品やサービスに関するインタレスト情報を集めてくるモデルなどを考えている。それと、極端な話をすれば我々が商品を作ってしまってもいいと思う。例えば『こういう化粧品が欲しい』というインタレストがあれば、そのニーズに応えられる商品を他社とアライアンスして『インタレストコスメ』のような形で開発するとか。こうした取り組みが集客にもつながればいいと考えている」
――今後の計画は。
「6月中旬までにiPhoneアプリを、7月上旬までにアンドロイド用のアプリを出す予定だ。位置情報やリアルタイム性、プッシュ通知など、スマートフォン独自の機能を活用したアプリを設計していく」