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ペイパル、スマートフォン向け決済サービス

2011年 2月24日 18:15

6kata.jpg インターネット専用の決済サービス「ペイパル」を提供するペイパルジャパンは2月21日、スマートフォン向け決済システムの提供を開始した。

 同社は2010年に国内での本格展開を開始。昨年の総取扱高は前年比約50%増、中でも国内間取引額が倍増以上となるなど、導入サイトが増加している。今後は中小サイト向けカード決済サービスの提供も予定しており、さらなる取扱高増を目指す。

 同社では昨年4月に本格展開を始めてから、物販関連ではニッセンの海外サイトや東急ハンズの「ハンズネット」、さらにはクーポン共同購入サイトでの採用が相次ぐなど、導入サイトを増やしている。「ハンズネット」では、ペイパルの利用で39%のポイントを付与するキャンペーンを実施し、期間中の購入単価は通常の3・1倍、取引件数は4・1倍になったという。

 新サービス「モバイルエクスプレスチェックアウト」では、アップルの多機能端末「iPhone」「iPad」とグーグルのOS「アンドロイド」を搭載したスマートフォンに最適化した。
 既存のモバイル向け決済は手数料が10~30%必要なケースもあるなど高額だったが、新サービスの決済手数料は2・9~3・6%+40円、少額決済の場合は5%+7円で利用できる。

 利用者はペイパルのIDとパスワードで決済できるため、カード番号を入力する必要がないなど、利便性が向上。また、通常のモバイル向け決済は携帯電話キャリアやカード加盟店の承認までに時間がかかるが、ペイパルの場合はすぐにアカウントが解説できるのも特徴となる。

 さらには、中小通販サイト向けのカード決済サービスも近日中に開始する。手数料をスマートフォン向けサービスと同額に抑えたほか、決済の成立と同時に入金が完了する。また、決済画面を通販サイトに合わせたデザインにすることもできる。

 決済手段も多様化。ペイパルのユーザー登録をしなくてもカード決済ができることを、利用者に分かりやすく示すようにしたほか、通販サイトの商品を、電話やファクス経由でカード決済により注文を受ける場合のペイパルでの決済にも対応している。
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