TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

2010年の通販売上高、0.3%減に――通販協調査

2011年 2月24日 18:12

 日本通信販売協会の売上高月次調査集計によると、対象約130社の2010年の総売上高は前年比0・3%減の1兆4943億6400万円だった。「食料品」や文具・事務用品、化粧品を除いた「雑貨」などが前年度を大きく上回ったものの、「通信教育・サービス」や「衣料品」「家庭用品」の不調が響き、全体では前年比で微減となった。

 カテゴリー別に見ると「衣料品」が同4・4%減の3326億6900万円。4月は10%以上減少するなど、全体的にマイナスの月が目立った。「家庭用品」は同3・2%減の2318億1300万円で、6月が前年同月比10・8%減と最も落ち込んだ。

 「雑貨」全体は前年比1・4%増の5944億200万円。年間を通じて大きな波はなく、ほぼ横ばいで推移した。このうち、「文具・事務用品」が同1・5%増の2067億7500万円、「化粧品」は同0・7%減の1861億1800万円、両項目を除いた「雑貨」は同3・2%増の2015億1000万円となった。

 「食料品」全体は同6・5%増の2440億1400万円となり、年間を通じてすべての月で前年を上回った。このうち、「健康食品」は同6・6%増の1748億4800万円となり、全項目の中で最も伸長。9月以外のすべての月でプラスとなった。健食以外の「食料品」は同6・3%増の691億6700万円。9、10月は2カ月連続で2ケタ増となるなど好調を維持した。

 「通信教育・サービス」は同11・2%減の458億4600万円となり全項目を通じて最も減少。4月を除いたすべての月で前年を上回ることがなく、不調に終わった。「その他」は同3・1%増の456億1800万円だった。

 加えて、2010年12月度の主要133社の通販総売上高は、前年同月比3・1%増の1363億6500万円となった。「通信教育・サービス」については同20・3%減と大幅にマイナスとなったものの、「文具・事務用品」が同8・9%増、「家庭用品」が同8・1%増、健食以外の「食料品」が同7・2%増となり、全体では前年を上回る結果になった。
 なお、1社当たりの平均受注件数は、8万8003件(回答104社)。
楽天 通販のよみもの 業界団体の会報誌「ジャドマニューズ」 通販売上高ランキングのデータ販売