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サンスターが台湾のペット市場に参入 除菌脱臭機、ECで展開

2025年 1月23日 12:00

 サンスターグループ、台湾のペット関連市場に参入する。トイレ臭の悩みに対応した除菌脱臭機の国内の売れ行きが好調なことから、日本と親和性が高く、同様の悩みを持つ台湾で販売する。ECを中心に他国での販売も視野に入れる。台湾のペット飼育家庭数は、増加傾向にある。自社のみでの海外展開にハードルがあったが、台湾企業から取り扱いの意向を受けた。世界的なペットの家族化、台湾の市場性、生活習慣や文化的な面で親日の傾向がみられることから参入を決めた。

 販売する「QAIS‐air‐04」(=画像、日本円換算で約4万2600円)は、脱臭性能を持つ光触媒を内蔵した除菌脱臭機。壁掛け式で、ペットのトイレ臭の原因になるアンモニアが屋内に広がる前に捉え、効率よく脱臭する。低電圧化や電源コードの保護カバーなど、ペットの安全性に配慮した。

 22年に日本で販売を始めた。販売実績、展開店舗数は非開示だが、好調に推移するという。

 現地では、台湾の電子機器メーカー、チコニーエレクトロニクスと連携して展開する。今年1月8日に、ECサイト「ⅰCook.com」で発売。3月以降は、ペット用品店やペットホテルなど160以上の小売店、「momoShopping」や「Pchome24hShopping」等のECサイトで販売を予定する。

 台湾のペット飼育家庭数は、全体の約28%を占め、21年比で約7%増加している(23年実績)。犬猫の新規登録頭数は、22年に約24万頭となり、新生児数(約13万人)を上回る。一方で、台湾は湿度や気温が高く、臭いの悩みが発生しやすいなど、日本と同様の悩みがある。台湾企業からは、ECの販売実績やくちコミ、一般的な家電と異なる壁掛け式などのデザイン性、脱臭のアプローチ手法について評価を受けた。

 サンスターは、除菌脱臭機では、国内で後発。コロナ禍でニーズを得た除菌機能だけでなく、コロナ後を見据えペットのトイレ臭に着目した製品を開発した。
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