杭州方里化粧品科技有限公司のベースメイク専門ブランド「FUNNY ELVES 方里(ファニーエルヴスホウリ)」が日本に上陸した。中国で人気のフェイスパウダーを含む全4商品(=画像)を、ロフトやアットコスメの一部店舗やECで販売している。

　「ファニーエルヴスホウリ」は2017年に中国・杭州で創業した。アジア人の肌にあった化粧品をテーマに研究を深め、これに特化した商品を展開してきた。

　同社の研究によると、アジア人の肌は、ほかの人種に比べ、化学物質や環境の刺激に反応しやすいという。水分を保持しにくい一方、皮脂を多く分泌するといった傾向もある。欧米を中心に標準化された製品では、アジア人の繊細な肌ニーズを満たすことが難しいとみる。

　23年に中国の化粧品ブランド「Botanee Group」とパートナーシップを組み、日本人向けの敏感肌用フェイスパウダー2種、ファンデーション2種のベースメイク商品を開発。昨年11月から日本国内で展開を始めた。

　主力の「ソフトマットプレストパウダー」(税込2750円)は、海外で、20年の発売から約4年間で累計2500万個を販売した人気商品。液体のスキンケア成分をパウダーに混ぜることで、肌のハリにアプローチする。

　日本でも初速は好調に推移する。「ソフトマットプレストパウダー」のナチュラルベージュは昨年11月の発売当初と比較して販売量が約4倍に増えた(今年1月時点)。

　今後、オフラインでも販路開拓を進める。

　日本国内では、健康・美容食品等の流通網に強みを持つ医食同源ドットコムが販売代理店になる。ウエルシア薬局、トモズなどドラッグストアやイオンなどのGMSで販売を予定する。

　オンラインマーケティングではbitStar、FISMなどインフルエンサーマーケティング会社と連携し、KOLとのコラボレーションや公式SNSでの情報発信を含めブランドの認知向上を図る。年内には、スキンケアとメイクアップの両方の機能を持つリキッドファンデーションの発売も予定する。

　日本市場での展開について、楊菊社長は、「日本のメイク製品は品質が高く、日本市場の製品トレンドの把握は、ブランド育成の点でとても重要。日本人の肌質、生活習慣に対する知見、研究を深め、日本人の肌悩みを解決できる商品を作っていきたい」と話した。