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新日本製薬 クッションファンデが好調、売上33億円と計画上振れに

2022年12月 1日 11:00

 新日本製薬は、新規獲得商材として育成を図るクッションファンデーションが好調に推移する。前期(22年9月期)は、期初に商品単体で18億円の売り上げを計画していたが、33億円と大きく上振れた。若年層向け新スキンケアも育成が進む。

 




 「パーフェクトワン」シリーズは、「クレンジング(落とす)」「オールインワン美容液ジェル(満たす、潤す)」「クッションファンデ(魅せる)」という3ステップのスキンケアスタイルを提案し、継続利用、客単価の向上につなげている。

 前期は、「グロウ&カバークッションファンデーション」への投資を強化した。4月には、「シワ改善・美白」の効果を訴求する「薬用リンクル&カバークッションファンデーション」も発売。シリーズの通販の新規獲得(ECを除く)は、前期比50%増で、クッションファンデがけん引する。

 今期の売上計画は、非公表とするが、「拡大余地は十分ある」(同社)として投資を継続する予定。一方、クッションファンデに広告投資を集中させた影響で、オールインワンジェルは前年比で減収だった。今期は、主力のオールインワンジェルの投資を強化し新規獲得を図る。

 若年層向けに展開する育成ブランドの「パーフェクトワンフォーカス」は、クレンジングバームが成長をけん引した。期初に商品単体で7~8億円の売り上げを計画。前期は約10億5000万円で着地しており、第2の柱として育成が進む。流通の展開店舗数は1万600店(前年は約3000店)と拡大した。

 インフルエンサーによる商品紹介動画、コスメ系雑誌の受賞によりSNSを中心に認知が向上。Qoo10などECモールの販売拡大と同時に、ドラッグストアなど店頭にも波及効果もみられた。

 これを受け、今期は、先行投資型の従来の通販モデルから脱却を図る。ECモールと流通卸で相乗的な効果が得られる施策を展開。投資効率の良化、投資回収の早期化を図る事業モデルを構築する。商品単体では、16億2000万円の売り上げを目指す。店舗数も1万5000店舗への流通を計画する。

 化粧品事業は、今期に前年比4・5%増の約341億円を計画。1月には40代女性を対象にしたヘアケアブランドを立ち上げる。

 
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