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GDO アプリ改修し若者に対応、コーディネート提案で差別化

2021年 3月 4日 12:50

 ゴルフ用品のネット販売などを行うゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)では、昨年よりアプリの改修を進めている。昨年から増え始めている若年層のライトゴルファーにも使いやすい内容とするなど、UI・UXでのてこ入れを図り、今年についてもアプリ起点のエンゲージメントを強化する考え。

 同社は2017年に公式アプリをリリースしたが、主にはゴルフのコアユーザーであるロイヤルカスタマー向けのツールとなっていた。しかしながら、昨年はコロナ禍で3密が回避できる娯楽として、ゴルフ需要が拡大。特に20代といった若年層の利用が増えて、同社でも初心者などのライトユーザー向けのアプリ運用が必用となってきた。

 まずは、アプリのダウンロードを誘導するデジタル広告を積極的に展開。そこでユーザー数の分母を稼ぎながら、挙動が悪い部分などを中心にアプリの改修に注力していったという。

 実際にアプリストアのレビューにおいて、昨年の期初の時点では星の評価が2・9点だったが、改修後は4・5点まで伸びたという。

 これはプロジェクト化して行ったもので、UI、UXの見直しに加え、いわゆるクラッシュ率と呼ばれる、固まったり挙動がおかしいところを中心に直していった。アプリであることから、2年目~4年目の販促担当など若いスタッフを抜擢して実施。月間のアクティブユーザー数もキープしながら、売り上げ全体の構成比としてもアプリが前年比よりも大幅に増加。セッションベースで見ると、前年と比べてPCよりもスマホの方が割合が高くなったという。

 コンバージョンベースではまだまだPCだが、これは商材の特性が関係するもので、アパレルはアプリで買う人が多いが、(高単価の)ゴルフクラブはデータや指標などスペックと呼ばれる詳細をしっかり見てから購入したい顧客が多いため、PCの比率が高くなっている。

 昨今はアパレルなど、メーカでのECやアプリも増えているが、そのブランド内の商品だけしか買えないという選択肢の狭さもある。

 同社の強みとしては、様々なブランドの着こなしをミックスして提案できること。今まではトルソーに着せた商品画像などを使っていたが、特に注力して販売したいキーアイテムに関しては、モデルに着用してもらいつつ、上下も異なるブランドで組み合わせるなどの提案を実施。「『色味』などでテーマをもったコーディネートのコンテンツをアプリ側でも作って提案している。それで、若い人たちからの見た目も良くなっているのでは」とし、アプリの改修も若年層の支持につながっているとの見方を示した。

 
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