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MonotaRO 茨城に物流拠点を新設、メイン拠点を補完、来年には兵庫に大規模拠点

2021年 2月12日 12:30

 電動工具や物流用品などのBtoB通販を行うMonotaROは4月にも茨城県内に新設した物流拠点を本稼働させる。また、来年には兵庫県の同社最大規模の物流拠点を設置する計画。売り上げ拡大に伴う物量増加に対応し、配送体制の強化などを図る狙い。
 






 新たな物流拠点「茨城中央サテライトセンター(SC)」(所在地・茨城県東茨木郡茨木町中央工業団地3‐8)は鉄筋造平屋建て。延床面積は約4万9000平方メートル。デジタルピッキングシステムや無人棚搬送システム、自動梱包機などを導入しており、出荷能力は年末をメドに日あたり約3万行となる予定。高需要商品を中心に約3万SKUを在庫する。1月に竣工、4月をメドに本格稼働を開始する予定。

 なお、同センターは自社所有で投資金額は土地が13億円、建物が約61億円、設備が約18億円で合計約92億円となる。

 同社では17年4月に茨城県内に関東圏を含む東日本エリアの物流をカバーする大型物流センター「笠間ディストリビューションセンター(DC)」を設置しており、茨木中央SCは笠間DCを補完するためのバックヤード機能が主な役割の拠点という位置づけ。

 これまで笠間DC周辺に賃貸していた外部倉庫に置いていた在庫品を同センターに集約する。基本的には受注商品を笠間センターに横持ちし、そこから一緒に顧客事業所に配送する流れとなるが、PB商品など高需要品など在庫している商品で単品の受注品は茨城中央SCから直接、集荷することもあるという。

 同社では茨城中央SCのほか、兵庫・猪名川町にプロロジスが建設中の物流拠点を賃貸して「猪名川ディストリビューションセンター」を稼働させる計画。まず来年4月をメドに4フロアと危険物倉庫を賃貸。2023年夏以降をメドにさらに1フロアを賃貸する予定で、同社の物流拠点の中では最大規模のセンターとなる。なお、日あたりの出荷能力は約18万行。投資額は合計で約400億円となる。

 同社によれば現在、稼働中のメイン物流拠点の兵庫・尼崎の「尼崎DC」と「笠間DC」の合計の年間出荷能力は年商1800億円程度までしかカバーできないが、すでに前期(2020年12月)の売上高は1500億円を越え、今期は1900億円超を見込んでいることから物流体制の強化を進めており、新センターの設置もその一環となる。
 
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