TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

ピーチ・ジョン バービーさんとのコラボ下着、初のタレント持込企画で3シリーズを2月発売、着用ビジュアルにも起用

2019年12月12日 13:30

 ピーチ・ジョンは来年2月5日、お笑いコンビ、フォーリンラブのバービーさんとコラボした下着を公式通販サイトと全国の実店舗で販売する。”女性にもっと自分のカラダを好きになってほしい”という同社の思いと、バービーさんが日頃感じていた下着に対する悩みの解決を目指してタッグを組んだ。同コラボ商品は販促の開始時期を大幅に早めたり、通販サイトのモデル着用画像に工夫を凝らすなど新たな試みにも着手し、ヒット商品に育てる。

 今回のコラボは、ピーチ・ジョンでは初となるタレント自身の持ち込み企画だ。バービーさんの”自分のカラダを好きになってもらいたい。下着で女性を応援したい”という思いがきっかけで、初回の打ち合わせではバービーさん自らデザイン画を用意したという。

 同社によると、デザインとそれに付随するストーリーが分かりやすく、「構想がしっかりしていて売れると思った」(川島由子商品企画部ランジェリー企画課デザイナー)とし、バービーさんのこだわりポイントを技術面やコスト面も含めて詰め、何度も打ち合わせとフィッティングを重ねて商品化にこぎつけた。

 コラボ商品は、その日の気分や洋服に合わせて使い分けられるよう、デザインや着け心地の異なるブラジャー3型、パンティ4型を用意し、アイテムはすべてバービーさんが監修。ブラのボーンが当たってアザができた自身の体験に加え、SNSを通じファンから寄せられたブラに関するリアルな悩みも商品作りに反映させた。

 ブラのサイズはC65~G90とグラマーサイズを強化。現在、同社では取り扱いのない新サイズ「アンダー90センチ」を今回のコラボシリーズで提案するほか、パンティも充実の5サイズ展開となる。

 「プリティウーマンブラ」(画像(上))は日常使いしやすい、つるっとしたモールドカップにソフトワイヤーを搭載。腕の付け根までくる超脇高のサイドベルトが脇肉をすっぽりカバーしカップに入れ込んで横広がりを防ぐ。”バストを小さく見せるのではなく、形よく見せたい”というバービーさんの思いを重視した。カップサイドにはボーンの代わりに2本の生地テープを裏打ちし、一日着けていても痛くなりにくいという。パンティはヒップのかぶりを広めにすることで安定感のある履き心地に仕上げた。

 「プリティウーマンブラ」の価格はC~Dカップが税別3980円、Eカップが同4280円、F~Gが同4580円、「プリティウーマンパンティ」は同1680円、カラーはともにオフホワイトとライラックの2色となる。

 バービーさん一押しの「クイーンブラ」(画像(下))は、マットな風合いのローズ柄ストレッチレースをカップ全面に使用。ワイヤーの上端を超える超脇高のサイドベルトを採用し、高さのある形良いバストをメイクする。また、柔らかい材質のワイヤーと、カップサイドにはボーンの代わりに2本の生地テープを裏打ちすることで高いメイク力と着け心地の良さを両立した。

 価格はブラ、パンティともに「プリティウーマン」と同じ。また、バービーさんの強い希望で実現した「クイーンソング」は4サイズ展開で、税別1980円。それぞれブラックとレッドの2色展開となる。

 「ワナビーノンワイヤーブラトップ」は、柔らかなピーチスキン生地とリブ生地を使用した快適な着け心地のブラトップで、ストラップからつながるサイドパネルが横広がりを抑え、超脇高のサイドベルトが脇肉もカバーする。波打つネックラインがバービーさんのこだわりで、トップスからチラッと見えてもキュートな仕上がりにした。

 バストをしっかり受けとめる下厚のモールドカップ付きのほか、カップまわりとバックパネルのリブ生地にパワーネットをライニングして安定したフィッティングを実現。また、ウエスト部分を伸びのいいピーチスキン生地二重に切替えたパンティのデザインはバービーさんのアイデアを生かした。上辺にゴムテープをくるみ込んで直接肌に当たらず、ウエストをソフトにサポートする。

 「ワナビーノンワイヤーブラトップ」の価格はS~Lが税別3980円、LL~3Lが同4480円、カラーはオフホワイトとピンクの2色となる。「ワナビーパンティ」は同1480円。

 ピーチ・ジョンでは通常、コラボ商品を展開する際は販売の1週間程度前から商品情報を発信するが、今回のコラボでは、バービーさんのインスタ投稿に対する消費者の期待の声が大きいことなどから、2月5日発売の商品でありながら、12月に商品情報を発信する。

 着用ビジュアルもバービーさんが務め、発売時に同ビジュアルを発信するという二段階で訴求する。ビジュアルには同社で初めて一般公募した下着の着用モデル「リアルサイズモデル」も参加する。これまで、公式通販サイトの商品ページではモデルひとりの着用画像を掲載しているが、バービーさんとのコラボでは初めてモデルが並んでいる写真も掲載し、小さいサイズの女性もグラマー女性も着用できることを分かりやすく伝える。


 
SNSの声もブラ作りに反映、「ハッピーの連鎖起こしたい」


【フォーリンラブ バービーさんに聞く PJとのコラボ下着に込めた思い】

 ピーチ・ジョンとフォーリンラブのバービーさん(=写真)がコラボした下着が2月5日に販売されるのに先駆け、商品情報が解禁となった。自分のカラダが好きになれない女性や、窮屈な思いをしている女性に対し、「下着を通じて応援したい」と語るバービーさんに、自ら企画を持ち込んだ経緯や下着への思いなどを聞いた。


 ――コラボの経緯は。

 「自分に合うサイズのブラに出会ったことがないんです。年々、胸の形も変わり、メーカーが作った下着にどんどん合わなくなってきたので、自分で立ち上がらなくては良い下着に出会えないと思ったんです」

――ピーチ・ジョンの門を叩いたのは。

 「いろいろな人に聞いて回ったんですが、なかなか下着作りに結びつかず、スタイリストにそんな話をしたら、『ピーチ・ジョンと何度も仕事をしたことがあるから行こうよ』と言われて、すぐにふたりでオフィスに向かいました。そこで、こういう下着を作りたいとか、自分が企画した下着で女性を応援したいという気持ちだったり、長年たまっていた下着メーカーに対するフラストレーションも伝えましたよ」

 ――デザイン画まで持参した。

 「どういうコンセプトが受けるのかわからなかったので、コンセプトが異なる3つの下着をデザイン画にして持ち込みました。個人的にはセクシー系の『クイーンブラ』が大本命で、どれかひとつでも世に出ればと思っていたら3つ全部を商品化することになって。企画が進み始めて今度は事務所を説得しました」

 ――下着を作る上で大切にしていることは。

 「例えば、大きなバストを『隠す』下着はあるけど、『生かす』という発想の商品には出会ったことがありません。ぽっちゃりでも、痩せている女性でも、自分のカラダに自信を持てたり、鏡を見て『いいじゃん!』と思えるような下着を作りたいと最初のミーティングで伝えました」

 ――何度も打ち合わせに参加した。

 「生地選びや色選びはもちろん、サンプル品を試した回数も多く、10回以上はミーティングを重ねました。朝の打ち合わせでサンプル品を確認し、それを着けて仕事に行って、夜の打ち合わせでは着け心地やワイヤーの差し込み具合などを確認してという風に、1日2回オフィスに足を運んだこともありましたね」

 ――アキレス腱断裂の報道もあった。

 「もう完治してますが、入院中も打ち合わせしましたよ。病院着のまま、ベッドの上で一番セクシーな『クイーンソング』のサンプルチェックもしてました」

 ――ファンの声も下着作りに生かした。

 「インスタでブランド名は出さずに下着作りに挑戦する投稿をしたんですが、コメントを見ると下着に関して話し合う場がなかったんだと実感しました。コメント欄に書き込むことさえ恥ずかしくてダイレクトメッセージで意見をくれた人が全体の1割くらいいました。ツイッターでエゴサーチしたときに、『ブラ楽しみ』と書いてくれた人がいたんですが、その人は私のことをフォローしてなくて。ファンではないのに下着のコンセプトを気に入ってくれて、そういう人たちから『早く発表して!』とリアクションがあったのは驚きでした」

 ――ビジュアルの撮影にも臨んだ。

 「下着モデルは初めて。普段から脱ぎ慣れてはいるんですが、ビジュアル撮影ということで前日にジムで腹筋を鍛えました。商品とフィッティングの打ち合わせが中心で、ビジュアルの打ち合わせはほとんどできず、不安はあったけど、想像ができないくらい可愛い演出をしてもらえました」

 ――リアルサイズモデルと一緒の撮影だった。

 「まだ撮影慣れしていないと聞いてたので、良い表情を引き出せればと思ってました。難しいテーマでポージングさせるという準備体操をしたことで、実際の撮影時にはみんな良い表情だったと思います」

 ――下着を通じて伝えたいメッセージなどは。

 「コラボ商品を通じて、自分のカラダに自信のなかったリアルサイズモデルの子が好きになれたと後から聞いて、こんな種類の感動があるんだと思いました。変わるという連鎖はすごく人に伝染すると思います。下着を着ける高揚感や楽しさがいろんな人に伝染し、みんなをハッピーの連鎖に巻き込む小さなきっかけになればいいですね」

 ――コラボ商品の情報が解禁となった。

 「私はSNSを中心に商品とメッセージを発信していきます。私自身は自由奔放に生きているけど、窮屈な環境で生きている人、自分を表現する術を持っていない人も、せめてブラだけは窮屈なものを着けず、楽にきれいに見えるブラをして、自分に自信を持ってもらいたいです」

 ――今後、挑戦したいことは。

 「まずは今回のコラボが1回で終わらなければいいなと思ってます。ワンコーナーとか、ひとつのブランドとして成り立つくらいにすることが夢ですね。ブラでももっとやりたいことがあるし、お尻に特化したアイテムとか、ウエスシェイパーとか、企画したい商品はたくさんあって、女性のカラダにまつわること、悩みを解決できる商品作りにたずさわっていきたいです」

 
楽天 通販のよみもの 業界団体の会報誌「ジャドマニューズ」 通販売上高ランキングのデータ販売