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キューサイ 業務用卸が300店に拡大、「ヴィーガン認証」でインバウンド対応

2019年11月 7日 14:00

 キューサイの業務用青汁の卸先が約300店舗に拡大した。ホテルやレストランなどドリンクバーを中心に導入が進んでいる。旅行者と接点が築ける空港ラウンジ、新幹線の駅構内での提供も開始。インバウンド需要の高まりを受け、「ヴィーガン認証」も取得した。青汁やケールで認証を取得した製品は初めて。

 
 スーパーフードとして知られるケールを使ったメニューは、訪日外国人にも人気がある。一方、ハラルやベジタリアン対応の飲食店の分かりにくさは、インバウンド対応における課題になっている。また、肉や魚介類等を食さない「ベジタリアン」、肉や魚介類、はちみ、卵など動物由来の食材を食さない「ヴィーガン」などのライフスタイルを選択する層も若年層を中心に増加している。

 こうした中、基準を満たした製品や料理を提供する飲食店を対象にベジプロジェクトジャパンが認証する「ヴィーガン認証」を取得。より分かりやすく、ケールの魅力を訴求する。ケールは、ヴィーガン食で不足しやすいミネラルやカルシウム、ビタミンBなどの栄養補給にも適しているという。

 キューサイは昨年7月、法人営業課を立ち上げ、業務用青汁「キューサイ青汁のある食卓」(250グラム、価格は非開示)の展開を始めた。卸先は、ホテルやレストランのほか、居酒屋、空港ラウンジのサーバーでの提供、保育園など多岐に渡る。10月から旅行やビジネスで利用者が多い新幹線博多駅改札内の「野の葡萄 博多菜彩DELI」での提供も始めた。「ヴィーガン認証」マークを表示して、1杯100円で提供している。

 商品提供だけでなく、青汁を使ったスイーツやパンなどコラボレーション商品の開発も積極的に行っている。今年6月には、人気ラーメン店で青汁を使った冷麺を期間限定で提供した。業務用商品の売上高は前年同期比(1~4月)で1・7倍まで拡大している。

 
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