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日本テレビ ヒット美容機器を刷新

2019年 5月 9日 15:00

 日本テレビ放送網が手掛ける通販事業では、メーカーと組んで開発した独自美容機器について継続的に機能を強化してロングセラー商品に育成している。今期からは機能の強化に加えて、これまで別々に展開していた各商品の色展開やデザイン性に統一感を持たせたり、共通のブランドロゴを入れたりしたほか、インフルエンサーを活用したブランディングなどにも本腰を入れる考えで、ヒット商品をさらに拡販させていく考え。

 発売開始から約2年間で10億円を超える大ヒット商品となった水と超音波の力で毛穴の皮脂汚れなどを落とす毛穴ケア美顔器「パーフェクトアクアリーボーテ」をベースにその機能を強化した新機種「パーフェクトアクアリーボーテ2」を5月をメドに発売する。水で濡らした顔に同機のスクライバーを滑らすことで超音波の力で毛穴に詰まった皮脂汚れなどを除去する機能に加えて、現行機にはなかったスクライバーの両サイドにEMSを発生させる角状の部位を設けた。従来機でもモードの切り替えでメイン機能の毛穴の汚れを落とすピーリング機能のほか、EMSによる電気刺激での顔周りの引き締め機能もあったが、新機種では毛穴ケアと引き締めを同時にできるようにし、時短ニーズに対応させた。本体に加えて、美白美容液をセットにして9980円で販売する。現行機は発売から10億円超、また、毛穴ケア機器のシリーズとしては累計で30億円以上を売り上げている主力商品の新商品だけに期待値も大きく「少なくとも(昨年の実績を上回るよう)年間で10億円超の売り上げを見込む」(同社)考えだという。

 同じく5月からは昨年上期から発売した家庭用脱毛器「シャインエステボーテ」に従来のホワイトに加えて、2色を追加して販売を開始する。同商品は販売価格は1万9800円でありながら競合製品でも高額機器などだけに搭載されている肌にあわせて自動で強さを調整する機能なども支持され、深夜帯で紹介するたびに通常の平均売上の倍を超える売り上げをたたき出すなどし、昨年の半年の販売期間で当初予想の1億円を大きく上回る3・5億円を売り上げた実績がある。今期も夏場を前に脱毛ニーズが高まるタイミングで新色を追加して拡販を強化していく考えで、今期も半年間で前年実績を超える売り上げを目指す。

 さらに6月以降には2017年秋から発売したヘアアイロン「ヒートイオンボーテ」の新機種となるヘアアイロン「ヒートイオンボーテ2・0」の販売を開始する計画。ワインボトルをイメージした他にはないスタイリッシュなデザインで「洗面所にポンとおいてあってもインテリア性のあるものをイメージした」(同社)というデザイン性はそのままに、さらにスタイリングがしやすくなるようブラシ部分を改良。現行機はカーボンブラシのみを採用していたが、新機種ではブラシ部分に熱を保つ性質を持ちつつ、髪にフィットしやすいシリコンも採用。カーボンとシリコンのブラシを交互にすることで髪をしっかり絡め、スタイリングしやすくしたという。販売価格は現行機と同様の6980円で販売する予定。なお、現行機は1年半前の発売から累計で約4・5万台を販売しているが、新機種では1年間で同等の販売台数を目指したい考えだという。

 各商品は個別でも同社の通販事業を支える主力商品の一角となっているが、それぞれの商品を同ブランドとして統一感を持たせることでさらなる拡販やブランディング強化につなげたい考えのようで、カラー展開を各商品でホワイト・ピンク・ミントの3色展開に統一。また、3商品とも商品名に冠する「ボーテ」を統一ブランドとし、商品本体にも「ボーテ」というロゴを入れた。

 また、ネット上で力を持つ美容系のインフルエンサーを通じて、番組だけでなく広く「ボーテ」の各商品をPRし、ブランディングを強化して番組の視聴誘導や新規顧客の獲得につなげて、さらなる拡販強化を図りたい考え。

 今後も美容機器にとどまらず、これら3商品を製造するメーカーとしっかり組んで例えば補整下着のような商材についても「ボーテ」のブランドで展開していきたい考えで「日本テレビの美容ブランド」として育成し、国内での拡販につなげたい考え。

 また、一定の認知度となった段階で昨冬にトライアルとして挑んだ中国でのテレビ通販を含めたアジアを中心とした海外展開などにもチャレンジしていきたい意向もあるようだ。
 
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