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UA 合弁会社で試着共有アプリ、試着情報でEC購入後押し

2019年 3月 7日 13:10

 ユナイテッドアローズ(UA)は3月1日、コンサルティングサービスなどを手がけるシグマクシスと博報堂DYメディアパートナーズの3社で試着共有アプリを運営する新会社fitom(フィットム)を設立し、5月上旬をメドにアプリをスタートする。

 スマホ用アプリ「フィットム」(画像はイメージ)は、アパレル店頭における試着情報をアプリ内でシェアし、EC購入の利便性向上や参加ブランドの販促を支援するアプリだ。

 ユーザーは店頭で気になったアイテムのバーコードをスキャンし、試着した写真をシェアするとポイントが付与され、貯まったポイントはクーポンとして実店舗や「フィットム」経由のEC購入時に使用できるのに加え、自分の試着画像に対して他ユーザーからの共感を得ることもできる。

 一方、参加ブランドの自社EC登録商品がチェックできる「フィットム」の閲覧者は、気になるアイテムを見つけたら1タップで気軽に試着をリクエストできる。モデル着用の作り込んだ画像だけでなく、他ユーザーや店頭スタッフによるリアルな試着フォトを通じてサイズ感やシルエットを確認してから遷移先のオンラインストアで買い物ができる。

 試着リクエストしたユーザーが試着フォトを見て当該商品をEC購入した場合、フィットムはブランドから手数料を得るスキームだ。

 参加ブランドにとっては、これまでEC購入を躊躇していた消費者への購買喚起に加え、試着ユーザーの実店舗来店や購入も期待できる。これまで顧客との1対1のやりとりだった試着の画像をアプリ内でシェアすることで、1回の接客効果を複数回にわたって得られるという。さらに、試着リクエスト件数や試着画像の回数など、これまで数値化されなかった側面から商品の人気度を把握できるため、MDや売り場作りにデータを活用できるとする。

 現時点で参加が決まっているのはUAだけだが、さまざまなアパレル企業が活用できるプラットフォームとして展開。参加ブランドを順次拡大し、2024年までに1000万ダウンロードを目標とする。なお、新会社の資本金は1億円で、シグマクシスが39%、UAが34%、博報堂DYが27%を出資する。
 
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