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広がるツイッターの通販活用、良品計画、ブランド認知拡大に一役

2010年 6月13日 21:28

フォローワー限定セールも

良品計画(本社・東京都豊島区、金井政明社長)は、自社ブランドの宣伝活動や通販サイト「ネットストア」の会員囲い込みに向けて、ツイッターの活用を進めている。
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 同社では、2009年10月22日から、トップページのリニューアルにあわせて開始。開始に当たっては迷いもあったという。効果が想定できないことや、作業負荷増のリスクなど必ずしもプラスになることばかりではないとの意見が社内で出ていたのだ。

 そのため、開始の前に担当部署内で、ある決まり事をつくった。「せっかくつぶやくのだから、商品についてだけではなく、会社の様々な事業の内容紹介も踏まえてつぶやいてみよう」(web事業部)という。花のネット販売を行う「Flower MUJI」や、住宅ブランドの「無印良品の家」など、他サービスの認知拡大へのツールとしてもツイッターを活用することで、その利用メリットの幅を広げることを狙ったのだ。

 実際にこの取り組みは効果があった。毎週金曜日に「花」に関するつぶやきを行うと翌日以降、ネット販売、実店舗ともに花商品の売れ行きが向上。「家」に関しても、つぶやき後に資料請求が増える傾向が出たという。

 ネット販売の中でツイッターの影響力の凄さを思い知らされたのが、今年2月17日に行った、フォ
ローワー対象のキャンペーンだ。

 同キャンペーンは、フォローワーの1万5000人突破を記念して実施。アウトレット通販サイトの「ファクトリーアウトレット」の特別セールを開催前日にツイッター上で告知し、フォローワーを対象に4時間限定で行ったものだった。

 告知をしたセール前日には、通常の10倍近いフォローワーが来るなど、大きな反響を呼んだ。同社では「これまでのウェブ更新とは、顧客との距離やアクセス数が全然違った。リアルタイムならではの緊張感があった」(同)とする。

 今年5月14日時点でのフォローワーの数は約2万9000人。「この数字が多いか少ないかは判断が難しいが、リツイートの内容を見てもポジティブな意見が多い。とにかく、販促ツールとして大きい効果があると思う」(同)とツイッターの役割について語った。今後も同社では、ツイッターを活用して、ネットストア内限定のセール告知や事業紹介など定期的に行っていく方針だ。

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