JALUXでは、通販発のオリジナルブランドとして2012年に立ち上げたトラベルファッションを中心とした「TABITUS(タビタス)」シリーズの販売が好調に伸びている。
40代の「ジェットセッター(出張族)」をメインターゲットにしたラインアップとなっており、現在までに「日常」「ビジネス」「旅行」で使用する鞄やウエアなど200SKU程度を展開する。
主な商品として、まず、ウエアでは昨今の"ジャケパン"のビジネススタイルの盛り上がりを背景にテキスタイルメーカーとコラボした携帯できるジャケット「パッカブルジャケット」(=画像、税込価格3万6720円)がある。巻き込むように折り畳んで内ポケットに付属されたベルトで留めることで小さく収納できる使い勝手の良さを特徴に持っており、広げた時もシワが残りにくい仕様となっている。
春夏、秋冬向けでそれぞれ展開し、監修元の男性総合誌の「MEN'S EX」の誌面での露出効果もあって話題となり、初回ロットは発売後の短期間で完売した。
また、ブランド立ち上げ当初から常にトップを争う商品として人気を博している「ワンツーフィニッシュハンガーケース」(同5940円)と「ワイシャツケース&ネックポーチ」(同)についても、昨年度は大きく売り上げが伸びた。
ハンガーケースは、付属の折りたたみハンガーを使うことでジャケットごと両肩を折りたたんで収納でき、約半分程度の幅にできる構造。ズボンに関しても付属のボードに巻きつけることで折りジワを軽減しながらまとめることが可能で、スーツ上下1着分をコンパクトに収納することができる。4色展開でカラーバリエーションによっては女性からの支持も得ており、需要が見込める商品となった。
ワイシャツケースについては、付属のネックポーチをワイシャツの首部分に入れることによってシャツの襟がつぶれにくくなる仕組みとなっており、ポーチ自体にもネクタイや靴下といった小物類を収納することができるようになっている。中のボードにワイシャツをロックすることで折りたたんだ形状をキープしながら持ち運ぶことが可能。向い合せで挟み込んで2枚分を収納できるようになっている。
両商品ともその特性上、収納のギミックなどを視覚から分かりやすく解説する必要があったため、昨年秋より通販サイトやSNSなどで専用の動画を開設。実演形式で内部に収納していく一連の流れをまとめたもので、開設以来、閲覧数は大きく伸びており購入の後押しとなっている。
そのほかの鞄商品では「トートバッグ」(税込価格2万520円)も人気商品となっている。ファスナー付き収納を身体の内側にくるように配置して防犯面に配慮したほか、スーツケースのキャリーバーに接続できる機能も搭載。内部を明るめの色の生地にすることで、入れた荷物を見つけやすくする工夫なども施している。
18年新商品も出足好調
なお、今年期待の新商品として、17年末に販売を開始したのが「リュクスパック」(同1万9980円)。フロント下部には飛行機を正面から見たシルエットをイメージしたデザインを採用しており、反射機能の付いたセンターラインも採用。3層構造の内部はPCや書類などがそれぞれに分けて収納でき、外側にはスムーズに小物を収納できる簡易的な専用ポケットも付けている。また、肩ベルトの長さを調節するストラップが垂れ下がらない仕様となっており、スマートなシルエットを演出している。
「2~3WAYという多機能のリュックもあるが、きちんとリュックとしての使い勝手の良さやスタイリッシュさのあるものを作るという経緯から開発が始まった」(同社)と説明。発売直後から売り切れたカラーもあるなど出足は好調のようだ。(つづく)