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楽天 SNS発のヒット目立つ、今年の人気商品、ハーバリウムや電球ソーダ

2017年11月30日 09:55

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 楽天は11月28日、運営する仮想モール「楽天市場」における2017年のヒット商品を発表した。同社によれば、今年は世代間のギャップや、ライフスタイルの変化による消費などが目立つ傾向という。

 発表した「楽天市場ヒット番付」は、楽天市場のデータやウェブ、SNSなどから、今年の消費動向や社会情勢を振り返り、象徴するキーワードを相撲の番付形式にするというもの。東の横綱には「ゆとり世代のタイムライン消費」、西の横綱には「アラフォー世代のアルバム商品」が選ばれた。

 「ゆとり世代」はこれまで「消費意欲に乏しい」と言われてきたが、SNSが日常化したことで、タイムラインに流れる情報から自分の好みにあった商品やサービスを消費傾向が目立っている。

 例えば映画「ラ・ラ・ランド」や「美女と野獣」で注目されて人気が出た「黄色スカート」の楽天市場における2017年の売り上げは前年の3・18倍に。また、オイルで満たした瓶に入った植物標本「ハーバリウム」もSNSで人気が高まっており、楽天市場での今年の売り上げは同2110倍となった。他にも「オレンジワイン」や電球型の光るボトルにソーダを入た「電球ソーダ」、香川県のお菓子「おいり」などがSNS発のくちコミでヒットしている。

 一方、今年は90年代に流行した商品が復刻され、アラフォー世代を中心にヒットする現象が起きた。ゲーム「ドラゴンクエスト」やスーパーファミコン、腕時計「Gショック」などが代表。「アルバムをめくるように青春時代を呼び起こす商品」を「アルバム消費」とした。

 大関には「キッズ」と「シニア」を置いた。東大関は「天才キッズ特需」で、知育玩具の売り上げが前年比40%増になったほか、藤井聡太四段が注目された将棋の売り上げが同158%増となった。西大関は「シニアの軽量需要」。軽いメガネや軽量シューズ、軽量家電などがヒットした。

 その他、「働き方改革」の流れが顕著になったことから、平日夜に家で過ごす際の需要としてフットピローや資格関連などが前年から売り上げを伸ばしている。

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