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ファンケルの「えんきん」、来期に売上70億円目指す

2017年 3月 9日 10:41

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ファンケルヘルスサイエンスがアイケア関連のサプリメントでトップシェアを目指す。機能性表示食品の「えんきん」は、初年度に約35億円の売り上げを達成。来期(18年3月期)はシリーズで70億円の売り上げを目指す。中高年向けの「えんきん」に加え、若年層向けに機能性表示を絞り込んだアイテムの展開で新規顧客を開拓していく。

来期は、「えんきん」で約60億円、3月17日に発売する新商品「スマホえんきん」で約10億円の売り上げを目指す。

 40代以降の中高年層を対象にした「えんきん」は新聞やテレビ(インフォマーシャル、スポットCM)などマス広告で展開。前期にリニューアル前の約5倍となる約35億円まで売り上げが拡大した。「2回目購入率も想定より高い」(若山和正取締役事業戦略本部本部長)としており、今期は55億円の売り上げを見込んでいる。

 「スマホえんきん」(=画像、税込1563円)は20~40代の若年層向けに展開。「えんきん」と異なる「目の疲労感の緩和」といった表示で機能性表示食品として届出を行っており、パソコンやスマホユーザーなどウェブを中心に広告展開する。バナーやアフィリエイトなど各種ウェブ広告や動画広告も活用する。また、メガネの周辺アイテムの充実を目指すメガネ業界向けに卸販売するなど新たな販路開拓も進める。

 近年、目を酷使することで一時的に老眼のように目のピント調節力が衰える"スマホ老眼"が20~30代の若年層で増えているという。スマホは約7割の消費者が利用。1日の平均利用時間は約3時間。ピント調節を繰り返し行うことが、頭痛や体調不良の原因にもなるという。

 ファンケルの調べによると、目の疲れを感じている人は約86%。疲れ目の原因に「パソコン、スマホ」をあげる層が約56%と最も多く、以下「老眼」(約13%)、「寝不足」(約7%)などと続く。とくに20~40代では「パソコン、スマホ」による疲れ目を感じる層が約6割と多い。

 機能性表示食品は、明確な機能が表示できる反面、表示内容でターゲットが絞られる面もある。

 「えんきん」では「手元のピント調節機能を助ける」「目の使用による肩・首筋への負担を和らげる」と表示する一方、「スマホえんきん」では「スマートフォンやパソコンなどで目を酷使する作業時(略)の目の疲労感を緩和する」と表示。異なる機能訴求の商品をシリーズ展開することで、若年層の取り込みを進める。

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