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ハーバー研究所、植物由来の美容オイル発売

2016年10月20日 13:39

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ハーバー研究所は9月26日に、美容オイル「スクワラン」の新商品を発売した。植物由来の美容オイルで、従来品と変わらないなめらかな使用感と高い保湿効果を特長とする。好みや主義を理由に、従来のサメ由来のスクワランでは開拓できなかった新規客層の獲得を目指す。今秋、地方都市などでのイベントやテレビCM、新聞広告を積極化する。これより基礎化粧品の売上高は前期比35%増の約130億円を目指す。

発売したのは「高品位『スクワラン』Ⅱ」(30ミリリットルで、税抜価格は2500円)。複数の植物由来スクワランを独自にブレンドしたもの。高圧処理によるなめらかなテクスチャーが特長で、水分と油分のバランスを整え、肌のバリア機能を保護するとした。

 新商品の投入はターゲットの拡大が狙い。これまではサメ由来スクワレンを原料とし、単一成分で酸化しにくい安定性と肌への安全性、さらりとしたテクスチャーが特長となっていた。ただ、原料にサメ由来のスクワレンを使用していたため、動物由来成分を敬遠する層の獲得が難しく事業の拡大の課題になっていた。「欧米は動物由来を敬遠する傾向が強く、文化や主義が壁になっていた」(同社)と説明する。

 10月3日から新規客獲得を強化しており、テレビCMや新聞広告、折込チラシのほか、イベントやサンプリングなどのプロモーションを展開する予定。洗顔後にたっぷりと化粧水を付けた後に、美容オイル「スクワラン」1滴を肌になじませて使用する独自の美容理論を実行する1アイテムとして提案する。「Ⅱ」は新商品としての告知は行うものの、従来のサメ由来のスクワランと並列に紹介し、ユーザー自身で好きな方を選べるようにする。

 テレビCMは萬田久子さんを起用したオリジナルソングを使った内容を放送し、スクワラン自体の認知度を高める。さらに新聞広告、折込チラシのキービジュアルにも萬田さんを起用し、スクワランを使った美容理論を提案する中で、新商品として「Ⅱ」の訴求を行っていく。

 これらプロモーションは地域別に進める方針で、福岡や沖縄、札幌などの主要都市で、イベントスペースなどを使って実際に商品を体験できるイベントを計画。トークショーやセミナーなどを行う予定で、開催に合わせてエリアごとにテレビCMを投下していく考え。

 このほか、全国の77カ所の実店舗での体験キャンペーンや、東名阪エリアでのサンプリングも予定する。「イベントの声や広告の反応を見ながら、サメ由来と植物由来のスクワランの訴求を判断したい」(同社)とした。

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