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ファンケル化粧品の「アクネケア」、「FDR」に再編へ

2015年12月25日 10:35

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ファンケル化粧品がアクネケアラインを刷新する。皮膚科専門医監修のブランド「無添加FDRシリーズ」の1ラインとして再編。従来から行う通販や直営店での販売を基本としつつ、すでに同シリーズがリレーションを築くクリニックルートの紹介で認知の向上を図っていく。

「無添加FDRシリーズ」はこれまで乾燥敏感肌向けラインのみを展開。通販のほか、クリニックルートで展開してきた。このシリーズに新たにアクネケアラインを組み込むことで、クリニックルートを活かす。処方も皮膚科専門医の監修を受けて設計、医科寄りのイメージで訴求していく。

 ファンケルの調べによると、20代女性のニキビへの対処法は、「市販薬」を使う層が36・5%、「専用化粧品」が31・7%にのぼり、7割が自己治療を行っている。市場に流通するニキビケア化粧品も、多くが有効成分として殺菌剤を使い、"効果の高さ"を売りにしている。

 一方、皮膚科など「医療機関で治療」する層は、17・3%に留まる(「その他」が14・5%)。ただ、医療機関での治療を望む層は、安心感やすぐにきれいに治せることに対する信頼感を持っている。新アクネケアラインも殺菌剤を使わないなど治療を行う皮膚科を意識した処方。クリニックとリレーションを築く「無添加FDR」の強みを活かし、この市場において受け皿となるラインとして認知を得ることでシェア獲得を狙っていくものとみられる。

 また、ニキビに悩む女性の多くがウェブ上で情報収集を行うことから、情報サイトを通じた情報発信やSEO対策の強化で認知を得ていく。

 新商品「無添加FDR アクネケアライン」(税込1512円~1944円)は3月18日に発売。洗顔料と化粧液、ジェル乳液、エッセンス(部分美容液)の4アイテムで構成。新たに洗顔料を加えた。また、内外美容を訴求する美容食品「スムースクリアAC」(税込1836円)も展開する。

 ホルモンバランスの乱れなどを要因に繰り返しできる「大人ニキビ」への対応を目的としたもの。処方は、治療を邪魔しない設計にこだわり、"自己治療"の市場で展開されている化粧品で多くみられる殺菌剤は使わず、「治療」とのすみ分けを図る。殺菌剤が乾燥やバリア機能の低下を招くことから「芍薬(シャクヤク)」「桃仁(トウニン)」「蘇葉(ソヨウ)」という3つの漢方由来エキスが低下したバリア機能や過剰な皮脂に相乗効果で働きかけ、肌を整えるという。

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