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学研グループ、ご近所用アパレル好調

2015年 6月11日 10:26

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学研ホールディングスの子会社の学研教育みらいが、4月に立ち上げたアパレル通販が好調だ。幼稚園や保育園向けにエプロンやチュニックを開発してきた経験やノウハウを活かして展開するもの。動きやすく近所へ外出できるワンマイルウェアとして需要を喚起していく。立ち上がりは2000円台と購入しやすい価格設定などが奏功し、計画以上売り上げを獲得したという。

立ち上げたアパレルブランドは「シュルリ」で、グループの学研教育みらいを通じて通販展開する。日常的に使いやすいナチュラル服をコンセプトに、チュニックやワンピース、エプロン、スモックなどを取り扱う。メーンの価格帯は2000円前後となる。

 もともと、学研教育みらいは全国約5万カ所の保育園や幼稚園向けにカタログを配布し、ワークウェアとしてエプロンやチュニックを販売していた。しわになりにくく動きやすい素材を使用し、幼児を傷つける可能性がある装飾品を省く工夫がされていることなど保育の現場における実用性の高さが評価されてきたという。

 通販向けブランド「シュルリ」は、一般向けに販路を拡大する狙いで立ち上げたもの。保育園や幼稚園に向けて提案してきたこれまでのノウハウを活かし、ファッションアイテムの1つとして日常的に着用できるアイテムを中心に提案する。

 まずは25アイテムの取り扱いでスタートし、5月に新商品を投入。現在では50アイテムをラインアップし、順次拡充していく考え。

 ターゲットはナチュラル服を好む母親で、家庭向けに知育玩具を扱う通販サイト「おやこCAN」など関連するサイトにバナーを掲載。また、5月中旬からは、グループで発行するダイエット雑誌やレシピ本への広告出稿にも着手した。

 立ち上がりは好調で、5月の母の日に合わせたバナーデザインでギフト需要を獲得。チュニックなど日常着の専門サイトが少ない中で、デザイン性の高さや購入しやすい価格帯が奏功し、潜在的な需要喚起につながったようだ。

 今後は、アパレルブランド「シュルリ」を告知するチラシを、幼児教室「学研プレイルーム」などで配布する。また、通販サイトではコンテンツの充実を図り、開発ストーリーなどを掲載していく考え。

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