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セーレン テレビ、ラジオで通販化粧品のプロモーション強化

2013年 9月27日 16:21

 繊維メーカーのセーレンは、繭(まゆ)から生まれた天然美肌成分"セリシン"配合の「コモエース化粧品」シリーズの販促を強化する。加えて、コスメ以外にも商材の幅を広げ、差別化要素であるセリシンの有効性を打ち出していく。

 同社は、消費者向けアイテムのプロモーション第1弾として、昨年10月に同シリーズの通販化粧品「絹麗粋(けんれいすい)」のテレビCMを関東や関西、北海道などで放映。30秒で繭由来成分のセリシンを紹介し、化粧品のトライアルセットの注文を受けたところ、地域差はあったものの新客開拓に貢献したという。

 ただ、セリシンというキーワードは30秒では伝わりにくかったことを反省し、今期(~2014年3月)中には再度、テレビCMに挑戦する。

 次回は尺をのばすものの注文を受ける体裁にせず、「コモエース化粧品」シリーズの認知拡大を図って通販チャネルや百貨店店頭に送客したい考えで、予算は前回並みを予定する。

 また、ラジオを介した販促も強化する。同社ではTBSラジオの人気番組「生島ヒロシのおはよう一直線」を活用。CMではなく、番組内でパーソナリティーの生島ヒロシ氏が「コモエース化粧品」を紹介する手法で新規客の開拓につなげているという。

 従来は年2回程度だったが、今年の4~9月は毎月展開しているほか、今後はFM局での露出も含めてラジオを重要な媒体と位置付ける。

 昨今、化粧品の通販チャネルは大手メーカーの参入で競争が激化しているため、セーレンでは百貨店での売り場も増やしている。具体的には、高島屋への出店を強化。常設店を構える大阪店に加え、横浜店や日本橋店など4店舗に特設会場を設置するキャラバン形式の「コモエース体感・販売会」を年2回のペースで実施している。加えて、今後は他の百貨店での催事も計画。百貨店が抱える優良顧客へのアプローチを強化したい意向だ。

 一方、商品開発の面では今年9月、顧客の声に応えて「コモエース化粧品」シリーズに初めてファンデーション、化粧下地をラインアップに加えたばかりだが、他社との最大の差別化要素である"セリシン"の認知度を高めたい考えで、コスメ以外の商材開発にも力を注ぐ。

 一環として、来年早々にも薬用スカルプ(頭皮)ケアアイテムの販売を「コモエース」ブランドで展開する計画のほか、OEMによる供給も含め、病気予防の観点から専門性の高い介護系商材の投入も検討するなど、「頭のてっぺんから足の爪先まで、セリシンで美と健康に貢献したい」(井上哲也メディカル資材販売部部長)としている。
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