スクロールでは4月1日付で人事異動を行い、化粧品子会社ハイマックスの社長を務めていた岩本眞二氏が、ブランド品ネット販売のAXES社長に就任。さらにはスクロールでは化粧品・健康食品事業を統括するポジションとして、通販H&B統括部長を務めることになった。スタイライフ創業者の同氏だが、スクロールグループ入社以降は衣料品事業に携わっていない。岩本氏に今後のAXESの戦略などを聞いた。(聞き手は本紙記者・川西智之)
――本体のスクロールでは化粧品・健康食品事業を統括している。役割は。
「ハイマックスは3月まで社長を務めていたので良く分かっているが、イノベートと北海道アンソロポロジー(旧エイチエーシー)に関してはまだ事業内容を把握しているところだ。ただ、代理店を紹介したり、私の人脈で人を紹介したりすることはできる」
――スクロールによる子会社化以前から社長を務めていたハイマックスの業績は。
「スタイライフの子会社時代は利益を出すことを優先していたが、今は『ちまちまと稼がず、がばっと稼げ』と規模拡大を上から命じられていることもあり、使える販促費の額がまったく違う。売り上げに関しては倍々ゲームとはいかないが、すでに以前とは桁が違う新規顧客が獲得できるようになっており、ジャンプアップ可能なところまできている」
――4月に社長に就任したAXESについては。
「ブランド品の安売りが中心ということで、今まで携わってきたビジネスとは違うタイプの会社ではあるが、売り上げを伸ばせる余地は十分にある。ブランド品は化粧品と違ってリピート購入が期待しにくいため、クロスセルが重要になってくる。そのため、まずは品揃えの充実を図っている」
「問題は、いかに品切れを減らすか。ただ、季節感の重要なアパレルの場合、品切れを起こすと事実上追加は無理だが、ブランド品は季節感がないないため、アパレルよりはやりやすい部分もある」
――輸入販売が中心だが、円安の影響は。
「当然あるが、それは競合も同じことだ。値上げせざるを得ない状況だが、今はアベノミクスで消費者がいい気持ちになっているからか、決して消費意欲は落ちていない。重要なのは消費者心理であり、今のような状況なら1万円が1万2000円になっても買ってくれるが、財布の紐が固いときは1万円が9000円になっても買ってくれないものだ。とはいえ、粗利は減るので利益面での影響は出てくる。そのためにも、売り上げを増やしてバイイングパワーをつけたい」
――ただ、消費税が上がれば消費者心理も落ち込むのでは。
「それは懸念材料だ。アベノミクス効果がいつまで続くかに神経をとがらせている。来年4月までに対策を考えたい。政府がいかにソフトランディングする政策を打ち出してくれるかも重要になってくる」
――現在の課題は。
「やらなければいけないことをリストアップしただけで30くらいあったため、優先順位をつけて解決していきたい。スクロールの子会社となって1年が経過し、いろいろな施策を打てる状況にはなっている」
――スクロールの衣料品事業とのシナジーは図らないのか。
「現在はこれといった施策は行っていない。今はそれ以前にAXESの品数を増やすことが先決だろう」
――売り上げ目標は。
「2013年3月期売上高は十数億円だが、なるべく早い段階で50億円まで増やし、近い将来には100億円を目指さなければいけない。会社を拡大成長させていくことに関しては、スタイライフ時代の経験が活かせるだろう」
――衣料品事業でスタイライフ時代の経験を活かすことはしないのか。
「確かに人脈など活かせる部分はあるだろうが、人事に関しては上層部の決めることであり、今はまったく関わっていない。(衣料品の)現場としても、外部から突然来た人間にあれこれ言われるのは面白くないだろうから、現在の立ち位置はありがたいと思っている」
――本体のスクロールでは化粧品・健康食品事業を統括している。役割は。
「ハイマックスは3月まで社長を務めていたので良く分かっているが、イノベートと北海道アンソロポロジー(旧エイチエーシー)に関してはまだ事業内容を把握しているところだ。ただ、代理店を紹介したり、私の人脈で人を紹介したりすることはできる」
――スクロールによる子会社化以前から社長を務めていたハイマックスの業績は。
「スタイライフの子会社時代は利益を出すことを優先していたが、今は『ちまちまと稼がず、がばっと稼げ』と規模拡大を上から命じられていることもあり、使える販促費の額がまったく違う。売り上げに関しては倍々ゲームとはいかないが、すでに以前とは桁が違う新規顧客が獲得できるようになっており、ジャンプアップ可能なところまできている」
――4月に社長に就任したAXESについては。
「ブランド品の安売りが中心ということで、今まで携わってきたビジネスとは違うタイプの会社ではあるが、売り上げを伸ばせる余地は十分にある。ブランド品は化粧品と違ってリピート購入が期待しにくいため、クロスセルが重要になってくる。そのため、まずは品揃えの充実を図っている」
「問題は、いかに品切れを減らすか。ただ、季節感の重要なアパレルの場合、品切れを起こすと事実上追加は無理だが、ブランド品は季節感がないないため、アパレルよりはやりやすい部分もある」
――輸入販売が中心だが、円安の影響は。
「当然あるが、それは競合も同じことだ。値上げせざるを得ない状況だが、今はアベノミクスで消費者がいい気持ちになっているからか、決して消費意欲は落ちていない。重要なのは消費者心理であり、今のような状況なら1万円が1万2000円になっても買ってくれるが、財布の紐が固いときは1万円が9000円になっても買ってくれないものだ。とはいえ、粗利は減るので利益面での影響は出てくる。そのためにも、売り上げを増やしてバイイングパワーをつけたい」
――ただ、消費税が上がれば消費者心理も落ち込むのでは。
「それは懸念材料だ。アベノミクス効果がいつまで続くかに神経をとがらせている。来年4月までに対策を考えたい。政府がいかにソフトランディングする政策を打ち出してくれるかも重要になってくる」
――現在の課題は。
「やらなければいけないことをリストアップしただけで30くらいあったため、優先順位をつけて解決していきたい。スクロールの子会社となって1年が経過し、いろいろな施策を打てる状況にはなっている」
――スクロールの衣料品事業とのシナジーは図らないのか。
「現在はこれといった施策は行っていない。今はそれ以前にAXESの品数を増やすことが先決だろう」
――売り上げ目標は。
「2013年3月期売上高は十数億円だが、なるべく早い段階で50億円まで増やし、近い将来には100億円を目指さなければいけない。会社を拡大成長させていくことに関しては、スタイライフ時代の経験が活かせるだろう」
――衣料品事業でスタイライフ時代の経験を活かすことはしないのか。
「確かに人脈など活かせる部分はあるだろうが、人事に関しては上層部の決めることであり、今はまったく関わっていない。(衣料品の)現場としても、外部から突然来た人間にあれこれ言われるのは面白くないだろうから、現在の立ち位置はありがたいと思っている」