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千趣会 大阪府警と自転車のかごカバーを開発

2013年 5月16日 20:05

081.jpgのサムネール画像  千趣会は5月10日、ひったくり防止の防犯関連グッズ「リボンのカタチになる自転車カゴカバー」(税込価格690円)を発売した。大阪府警察本部犯罪対策室と協働で企画開発したもので、自転車カゴカバーにありがちな"ダサい"イメージを払しょくするデザイン性と使い勝手の良さを追求。"大阪府警のひったくり防止イベントなどと連携し、20代女子のための自転車カゴカバー"として訴求する。

 千趣会が本社を構える大阪府。実は、ひったくり被害全国ナンバーワンという不名誉な側面を持つ。ちなみに、被害者の約9割が女性。このうち20代女性の自転車前カゴからバッグなどがひったくられるケースが約3割を占めるという。

 すでに、ひったくり防止用の自転車カゴカバーは市場に出回っているが、見た目が"ダサい"、あるいはカゴへの取り付けやカゴの中のものを取り出すのが"面倒くさい"といったイメージが強く、なかなか若い女性に浸透していないのが実情。これが20代女性のひったくり被害が多い要因のひとつにもなっているようだ。

 千趣会によると、今回の大阪府警と協働による商品開発のきっかけは、若い女性のひったくり防止策を考える府警担当者がかわいいデザインの商品が多い「ベルメゾンネット」のサイトを見て、同社に問い合わせをしたことだという。

 当初は具体的にどのような防犯グッズにするかは明確になっていなかったが、自転車カゴの荷物の上に雑誌を置くだけでもひったくり防止になるという府警担当者の話をもとに、若年層女性にも受け入れられる自転車カバーの開発を進めることにした。

 商品は、自社の20代女性社員の意見を聞き、要望の多かったデザインや機能を盛り込んだもので、実用新案申請中のオリジナル仕様とし、カラーは鮮やかなピンク採用。また、フックとゴムで簡単にカゴに取り付けられ、自転車にまたがったまま片手で開閉できるようにするなど使いやすさを追求するほか、たたむとリボン型のチャームになり、バッグに取り付けられるなどカゴから取り外した際の携帯性にも留意した。

 大阪府警でも、千趣会と開発した「リボンのカタチになる自転車カゴカバー」について、ひったくり被害防止のツールとして期待。5月11日にJR大阪駅のグランフロント大阪うめきた広場で開催したひったくり被害の啓蒙イベントで同商品300枚を無料配布するなど、市民に対する防犯意識喚起のフックとして、同商品を活用している。


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