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千趣会 頒布会商品を販路拡大へ、来場者反応に手応え

2013年 2月14日 19:56

031.jpgのサムネール画像 千趣会は、頒布会形式で会員向けに販売してきた「ベルメゾンマンスリークラブ」商品の販路拡大を検討している。この足掛かりとして、2月6日から8日にかけ東京ビッグサイトで開催された「第75回東京インターナショナル・ギフトショー春2013」に「マンスリークラブ」商品のブースを出展。「マンスリークラブ」商品を外部企業向けに大々的に告知するのは今回が初めてだが、来場者の反応はまずまずだったようだ。

 今回の展示会への出展は、「マンスリークラブ」商品の認知度アップなどを主眼としたもの。ブースには、オリジナルキャラクター「ちょこちょこ」をあしらった生活雑貨など「マンスリークラブ」商品25アイテムを展示した。

 「マンスリークラブ」で扱う商品は、自社開発のオリジナル。その商品力には定評があり、スポット的に大手バラエティストアで「マンスリー」商品を販売したこともある。だが、千趣会にとって頒布会は原点の創業事業。商品力は確かでも、販路を広げた結果、頒布会よりも安い価格で販売する店舗が出てくれば、「マンスリークラブ」会員との価格の整合性が取れないなどの懸念もある。そのため、外販には慎重にならざるを得なかったようだ。

 一方で「マンスリークラブ」会員からは、商品によって「2週間に1回くらいの頻度で欲しい」「店舗でも購入できるようにして欲しい」など頒布会の枠を超えた要望が浮上。協力メーカーからも「他のチャネルに出せば、もっと売れる」といった声があったという。

 加えて、オリジナルキャラクターの「ちょこちょこ」についても、2011年12月にリリースした同キャラクター起用のスマホ向けゲームアプリのダウンロード数が70万件を突破するなど、会員以外の人の認知度が高まっていることなどを踏まえ、「マンスリークラブ」商品の外販をより具体的に検討。その足掛かりとして、今回のギフトショーへのブース出展に至った形だ。

 ギフトショー開催初日は降雪の影響もあり、午前中は会場の人通りはまばらだったが、それでも千趣会のブースには、個人経営の雑貨店や大手バラエティストアの関係者など200~300人が来訪。ブースでは、「ちょこちょこ」をあしらった商品だけではなく、昨年11月の発売から1カ月で約1万5000個を販売したヒット商品のペーパー加湿器「アロマモイストブーケ」についても、立ち止まって見る人が比較的多く、具体的な商談の話もいくつかあるなど、初の展示会の出展に手応えを得たようだ。

 これまで頒布会について「守っていた部分がある」とする千趣会。現状、まだテスト的な取り組みだが、オリジナルキャラクターの「ちょこちょこ」をあしらった商品などの販路拡大を進める構え。創業当時から培ってきた商品開発力をベースした頒布会事業の新たな展開の行方が注目されるところだ。

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