医薬品ネット販売規制訴訟で１月11日に国の報告を棄却する最高裁判決が下ったことを受け、ケンコーコムは同日午後３時過ぎから、１、２類医薬品のネット販売を再開した。再開に当たっては、ショップロゴに"薬＂の文字を入れ、「薬　ケンコーコム」としてアピール。販売状況としても、導入規制前の水準を上回るペースとなるなど、順調な推移を辿っているようだ。

　今回、ケンコーコムが１、２類医薬品のネット販売を再開したのは、自社通販サイトと楽天市場支店で、合計約４５００点のうち、育毛剤などの第１類医薬品が約１００点、妊娠検査薬などの第２類医薬品が約３０００点になる。

　販売再開後の動向としては、日商ベースの医薬品売上高構成比が規制導入前の７、８％を上回る（再開後約１週間の時点）など好調に推移。

　これは、改めて医薬品ネット販売のニーズの高さを裏付けたものと言えるが、さらにケンコーコムでは、１月18日午後12時から21日午後12時までの72時間限定で、自社運営のＰＣ本サイトとモバイル支店、スマートフォン支店で扱う全商品を10％オフで販売する医薬品ネット販売再開の支援の感謝企画を実施。

　最高裁で勝訴し医薬品ネット販売を再開した話題性を販促の面でも活かし売り上げの拡大につなげているようだ。