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ベルーナ、スマホサイト好調――ネット売上高の10%超に

2012年11月15日 13:51

 ベルーナのスマートフォン経由売上高が拡大している。今年4月にスマホ専用の通販サイトを5サイトオープン。売り上げは順調に拡大しており、ネット販売売上高に占めるスマホ経由売上高は、直近では12~13%に達した。同社では今後、リピート率を向上し、スマホ経由などで獲得した新規顧客の定着化を図る方針。

 2012年9月中間期のネット販売売上高は、前年同期比24・9%増の69億7000万円。スマホ経由売上高の拡大が、ネット販売売上高の大幅増に貢献した。同社の顧客はミセス層が中心だが、「(ミセス層にも)じわじわと利用が広がってきているのではないか」(安野清社長)という。

 8月には人気アイドルグループ・AKB48の篠田麻里子さんを起用したテレビCMの放映を開始した。同社の20~30代向けブランド「リュリュ」をアピールしたものだが、「効果は徐々に出てきている」(同)。

 調査会社に依頼し、18~37歳女性に対して行ったリュリュのブランド認知度調査によると、CM放映前の認知度は66%だったのに対し、放映後は84%まで上がったという。また、「CMデータバンク」のCM好感度調査では、同社のCMが通販部門で1位になったという。今後は媒体費と効果のバランスを考慮しながら、継続的にCMを放映していく方針。

 同社の主力事業となる総合通販事業では、残暑の影響などで媒体効率が悪化したことなどから、セグメント損益が赤字となった。安野清社長は「10月は前年並みとなり回復傾向にあるため、年間通しては帳尻があうのではないか」とする。また、単価が下落傾向にあることについては「ある程度はやむを得ないと考えている。新規顧客獲得と顧客リストの稼働率上昇を進めるとともに、収益圧迫の要因となる物流費については、媒体費用削減などでカバーしたい」とした。

 専門通販事業では、化粧品のオージオとワインの原価率が改善したことで、営業利益が前年比で倍増した。オージオは原価率の低い商品の構成比が増えたほか、ワインでは為替の関係で原価率が下がっている。
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