ヤフー（本社・東京都港区、宮坂学社長）は10月28日、自社仮想モール「ヤフー・ショッピング」と「ヤフー・オークション」で24時間限定の大型キャンペーンを開催した。出店店舗が高額商品を大幅に値下げして販売したほか、各カテゴリーでもオリジナルセールを開催。また、ポイント付与率が最大30倍になるキャンペーンも実施し、同企画への参加を促進した。同日の取扱高は前週比で約１１０％増と好調で、新規客の開拓に奏功。同社では来月の開催も検討しているようだ。

開催した大型キャンペーンは「『爆買いの日！』キャンペーン」。目玉企画として、午前10時から１時間ごとに高額商品を格安で販売する「爆買いタイムバーゲン」を実施。販売したのは「60型液晶テレビ」や「国産電動自転車」「ブランドバッグ」「ノートＰＣ」「カニ」などの高額商品58点で、９円や99円、９９９円で個数限定で販売した。開始と同時にほとんどの掲載商品が完売になったという。

　特に人気が集まったのが午後６時台に９円で１台限定で販売した「60型テレビ」で、もっとも多くのアクセスを集めた。また、午後10時台に同じく９円で、１台限定で販売した「ｉＰａｄ」もテレビに次ぐ人気を集めたようだ。

　「爆買いタイムバーゲン」と並行して、ファッションや家電、コスメ、インテリア、スポーツ用品、ジュエリー、食品などのカテゴリーでもオリジナルセール「爆買いバーゲン」を開催。約３５０ストアが参加した。もっとも人気があったのはファッションカテゴリーで、同カテゴリーの前週日曜日との比較では約１２０％増となった。商品別では、辛さを選択できるレトルトのカレーセット（税込２９９円）が人気があったという。

　これらバーゲンと同時に、複数ストアで買い物をすることでポイント付与率が最大で30倍になるポイントキャンペーン「爆買い物リレーキャンペーン」も実施。エントリーして２ストアで買い物すると最大５倍、３ストアだと最大８倍になる仕組みで、購買意欲の促進を狙った。キャンペーンには当日商品を購入したユーザーの約５割が登録したとしている。

　この日は「ヤフー・オークション」でも「ヤフオク祭り！」と題して、希少価値の高い商品を１円から紹介する「１円スタートオークション」や大量の食品を山分け入札する「爆盛オークション」などを開催。オークション利用の底上げを図った。

　「爆買いの日！」はヤフーのトップページから誘導したほか、フェイスブックでも告知。専用のチラシを作成して投稿し、情報拡散に努めた。
　同キャンペーンの第２弾は、「未定だが、来月の開催も検討している」（ヤフー）という。